
5月中旬、戸倉の波伝谷にボランティアさんがいらっしゃいました。

古里由夫(ふるさとよしお)さん。
山形県出身、現在東京都で理容業をされています。
震災直後に「被災地のお手伝いをさせて下さい。」と知人と二人でボランティアセンターに申し出をしたそうです。
人のお役にたてればとの思いで“後回しにしてしまいがちな理髪”を皆さんにしてあげたいと、2011年4月から南三陸町戸倉の地に何度も足を運ばれています。
その他、気仙沼でもボランティア活動をされ、それを含めると足を運んだ回数はこの4年で合計48回となるそうです。


往訪当初、戸倉にある志津川自然の家で理髪活動をされ活動場所は戸倉地区全体の仮設住宅に移っていきました。
町に床屋さんが戻ってきた頃からは、床屋さんとコミュニケーションをとり、必要なものを支援されたとか。
そして、震災当時に髪を切ってあげた小学6年生の少年も今は高校1年生となり、その少年が20歳になるまでは足を運び続けたいと語る古里さん。
親しみから親心へ変わり、成長を見届けたいという気持ちが生まれたそうです。

こちらは戸倉の波伝谷にある農漁家レストラン慶明丸店内の様子。
古里さんと慶明丸店主の三浦さんは震災後からのお付き合いで現在も交流が続いています。
(慶明丸の記事はこちら)
「私の気持ちはもう戸倉に住んでいるのです。
宝くじが当たったらこちらに家を建てますよ(笑)。」と古里さん。
「何度も支援に来て下さり、もう家族みたいなものですよ。
本当に感謝しております。」と三浦さん。
お互いを信頼し感謝する思いから、お二人の絆を感じました。


古里さんに同行し今回初めてボランティアに来られた天野由希雄(あまのゆきお)さん。
東京でヘアサロンを個人経営されています。
本日は波伝谷仮設の談話室においてヘッドスパ(頭皮のマッサージ)をして下さいました。


戸倉への思いを語るボランティアのお二人。
「またこちらに来ますよ。」と口を揃えておっしゃってくれました。
温かいお気持ちが嬉しいです。
(菅原)
