
5月下旬の晴れの日、入谷地区にある童子下に行ってきました。
ほとんどの田んぼでは田植えが終わっています。
ある農家では、田植えイベントとしてササニシキの定植と生きもの観察を行いました。
(以前のササニシキの記事はこちら)

その農家さんの声掛けでご近所の方や、東京・仙台からお越しになった方約30名が集まりました。

今回、同行いただいた東北大学大学院博士研究員の向井康夫さん。
向井さんは被災地沿岸の田んぼに生息する生きものについて研究されています。

アマガエルの雄はこの時期求愛のため鳴き袋が伸びるんですって。

“ヤゴ”はご存知でしょうか?
トンボの幼虫ですが、このヤゴは大きい!

向井さんに聞くと「これはオニヤンマのヤゴですよ。」とのこと。
下顎が伸びるところを見せてくれました。

今度は田んぼにスポイトを伸ばし、採取したものを携帯型の顕微鏡に取り付けて観察し始めました。


左写真はイネミズゾウムシ(3~4ミリメートル)。右写真はカイミジンコ(1~2ミリメートル)。

沢山の生きものが田んぼに生息していたことを知り、皆さん、向井さんのお話に釘付けでした。

少年はアカハライモリ、多種のカエルを捕まえて嬉しそう。
勿論、後で生き物たちを田んぼに帰しましたよ

さぁ、炎天下の作業で汗をかいた後は、お昼ご飯です。
ご近所の方と、お手伝いの女の子達で作りました。
この農家さんのササニシキで炊き上げたご飯をおにぎりにして、はっと汁、お漬物、昆布の和え物と一緒に美味しい食事を皆でいただきました。

東京より来た方から「ここのササニシキを使った焼きおにぎりをお店に出していて、評判がいいですよ。」と聞きました。
ササニシキを通し農家と消費者が繋がり、絆を深めていることを知りました。
南三陸産米使用の焼きおにぎりを提供しているお店は下記リンクをご覧ください。
今日植えた稲も、また美味しいお米に育ちますように。
(菅原)
