周囲に山や木々が見える3階建ての集合住宅に囲まれた中庭で、作業員が整地をしている新しい団地の写真

先日12月6日、町営入谷復興住宅へお邪魔して参りました。
町内最速の入居開始から早4か月。
これまで工事や建物は撮影させてもらいましたが、暮らしの中へお邪魔するのは初めてです。

周囲に山や木々が見える3階建ての集合住宅に囲まれた中庭で、作業員が整地をしている新しい団地の写真

復興見える化 入谷地区 災害公営入谷住宅

(これまでの様子はこちらの記事でもご紹介しております
着工式(2013年2月15日記事)造成工事(2013年10月3日記事)上棟式(2014年5月2日記事)建設工事(2014年7月10日記事))

この日は一般社団法人 復興みなさん会主催の『住宅周辺のマップ作り』が開かれるとのことで、「よければご一緒に」とお呼ばれしての訪問です。

日差しの強い晴天の下、スロープや手すりが設けられている白い外壁の平屋建ての建物外観の写真
建物内のガラスに「公営住宅周辺マップを作りましょう」と書かれた手書きのポスターが貼られた写真

入谷復興住宅の建つ桜沢地区は、震災時の浸水域からおよそ2キロメートル内陸です。
入居者51戸(撮影時入居済49戸)の多くは元々近隣の住民ではなく、入谷の他地域や志津川などバラバラの土地から集まってきています。
公営住宅であるとともに、入谷に生まれた新しい集落でもあるのです。

今回は「このへんには知り合いも少ないし、分からないことが多いんだ。」
との声に応えご近所皆さんで地図作りをすることになったそうです。

木造の集会場に集まった20余名。
公営住宅の住民の方の他、近隣にお住いのベテラン入谷人もおいでです。

木の梁が見える室内で住民たちが椅子に座って話し合いを行っている地域住民の集まりの写真

入谷の名所にちなんだ『ひころチーム』となぜか佐藤さんばかり集まった『チーム佐藤』とに分かれ、入谷の地図作りに取り掛かります。

会議室のような場所で円卓を囲んで参加した住民たちが真剣に話し合いをしている地域会合の写真

「このへんで食事するとこって分かります?」
「わがんね。」
「行政区もなあ、一区とか二区とかどうなってんの。」
「お散歩コースとか知りたいねえ。」

なかなか白熱です。
知っておきたい大事なことって、書き出すとたくさんあるものですね。

地図を囲んだ4人の男性が真剣な表情で場所を確認しながら付箋や印を貼っているマッピング作業の写真
大勢の住民が机を囲み、地図の上にメモや付箋を貼りながら意見を出し合っている地域ワークショップの写真

公共施設、果樹園、蛍の出る沢。
白地図に数えきれない数の付箋が貼られました。

白地図の上にカラフルな付箋がたくさん貼られ、地名やコメントが手書きで記されているマップ作成中の写真

「こちらを元にイラスト入りの地図を作りたいと思います。
 来月試作版をお持ちしますので、また皆で話し合いましょうね。」
(復興みなさん会 工藤真弓さん)

地図は今後数回の集会ののち、2~3か月後に完成予定だそうです。
その頃にはきっと皆さん入谷マスターですね。

公営住宅の屋根越しに周囲の山や木々、小さな住宅地が広がっている自然に囲まれた集落の写真

(日比谷)

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