青緑色の細長い体と尖った口ばしを持つウタツサウルスの模型が透明な支柱で支えられて浮かぶように展示されており、右側には標本の解説パネルが縦に掲示されている写真

本日春雨の南三陸。雪の季節が長かった分、殊に嬉しい暖かさです。

皆さんは「魚竜」ってご存知ですか?およそ2億5000万年前、恐竜より昔から生きていた古代生物です。南三陸町では魚竜類のなかでも最古とされる「ウタツサウルス」の化石の産地なんです。

青緑色の細長い体と尖った口ばしを持つウタツサウルスの模型が透明な支柱で支えられて浮かぶように展示されており、右側には標本の解説パネルが縦に掲示されている写真

↑これがウタツサウルス(模型)です!歌津地区(旧歌津町)館浜で、新種・ウタツサウルスの化石が発見されたのは1970年のこと。その他にも同地区や志津川地区(旧志津川町)では魚竜類・貝類化石の発見が相次いでおり、1990年に展示施設「魚竜館」が建設されました。

魚竜館には魚竜を始めとした化石や資料、海外から贈られた大型標本等が収められ、人気を集めていました。
2010年の来館者は6万人を超えたそうです。

2011年に発生した震災。魚竜館は津波により完全に水没したものの東北大学文化財レスキューチームの協力により収蔵品の大部分が救出されました。

破損部分も修復され、その一部が今年3月より歌津コミュニティ図書館に展示されています。化石の行方を心配していた地元ファンも「地域の宝が帰ってきた」と喜んでいるそう。

壁に赤い縦長の看板がかかっていて「ほんとかせきとコミュニティ」と白字で書かれており、開放的な室内空間となっている入り口前を写した写真
博物館の室内にあるガラスケースの中に青緑色のウタツサウルスの模型が中央に展示されていて、まわりには数枚の化石が並べられており、壁には海棲動物の説明パネルがかかっている展示室の写真

↓ウタツサウルス化石

展示ケースの中に大きな平たい岩石が置かれていて、その中にウタツサウルスの化石が埋まっており、左下には小さな説明プレートと岩石のかけらも並んでいる

↓セラタイト等、町内で発見された小型化石

博物館の展示ケースの中にさまざまな形をしたアンモナイトなどの化石が整然と並べられていて、各化石の前には色とりどりの解説カードが置かれているアンモナイトなどの化石展示の写真

南三陸町生涯学習課 及川さんによると「ここ一帯は古生物地質学研究者にとって貴重な土地。魚竜館再建の計画は未定だが将来は全ての所蔵資料を展示・保管できる施設を整え、太古の歴史を学べる場所にしたい。」とのこと。

町内での化石発見は最近も続いており、2010年には「ベレムナイト」というイカに似た生物の新種化石が見つかっています。「化石の町」南三陸町を世界にアピールしたいですね。

設を整え、太古の歴史を学べる場所にしたい。」とのこと。

町内での化石発見は最近も続いており、2010年には「ベレムナイト」というイカに似た生物の新種化石が見つかっています。「化石の町」南三陸町を世界にアピールしたいですね。

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