バスの車内後方からフロント方向を写しており、前方のフロントガラス越しに道路と建物、山が見え、運転手と乗客の後ろ姿が写っているバス移動中の車内の写真

以前から手軽で安心な交通手段として親しまれていた町民バス。
震災後は住宅の整備等に合わせて路線が変更され、「災害臨時バス」として運行されています。

5月某日、現在ある路線の中で一番長い「町外仮設住宅循環線(南三陸方面)」を利用してみました。

バスの車内後方からフロント方向を写しており、前方のフロントガラス越しに道路と建物、山が見え、運転手と乗客の後ろ姿が写っているバス移動中の車内の写真

登米市「公立志津川病院」から南三陸町「平成の森」までおよそ50キロメートル。
バスは仮設住宅、公共施設、商店街など暮らしに不可欠な18箇所の停留所を廻ります。

山のふもとの広い駐車スペースに停まっている白い中型バスと、黒とグレーを基調とした近代的なデザインの建物が写っているバス停留所の写真
「登米市民病院」と書かれた文字が見える白い外壁の病院建物の一部を写した写真
プレハブが並ぶ仮設住宅の敷地全体を高台から見下ろす構図で撮影しており、多数の軽自動車が仮設住宅横に停まっている復興住宅地の写真

お客さんは入れ替わり立ち代り、常時数人が乗車されていました。
通院のために毎日のように利用される方、途中から高速バスに乗り換え、仙台へ向かう方など停留所3~4つ分ほどの短い区間を利用される場合が多いようです。

南三陸町内の建設現場の調理担当だという男性。
午前中のうちに食材の買出しが済んでしまったそうです。
「南三陸を早い便で出て、今は逆方向の便で戻るところ。
 登米の大きなスーパーに行けるのが助かるね。」

登米市内の仮設住宅からベイサイドアリーナへ向かう母子はこれからお祖母ちゃんと会うのだそう。
小さい息子さんは運転席に興味しんしんの様子でした。

赤いジャンパーを着た幼い男の子が笑顔でカメラを見つめ、母親に背負われた赤ちゃんもこちらを見ており、親子3人がバス車内で移動している様子の家族の写真

この日は平日でしたが、運転手さんのお話では「休日は友達同士で出かける高校生で満員になったりするんだよ」とのこと。
町の生活につれ形が変わっても、バスは変わらず愛されているようです。

白い中型バスが建物の前に停まっており、側面に「登米タクシー」と書かれていて、正面からバスの全体像が見えるバス外観の写真

(日比谷)

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