緩やかな草地の斜面に設置されているロープの上に、木製の階段が設置され、片側には金属製の手すりが取り付けられている写真

町内の田んぼに水が張られていました。
田植えの季節を実感します。

4月24日、歌津地区馬場にある大勝(だいかつ)水産さんの隣の山にボランティアの方々が避難道を整備されているところにお邪魔してきました。

緩やかな草地の斜面に設置されているロープの上に、木製の階段が設置され、片側には金属製の手すりが取り付けられている写真
斜面に設置された木製の階段に2枚の細長い木の板が立てかけられており、その前で、二人の男性が相談しながら作業を行っている様子の写真
山の斜面に二か所の木製階段が設置され、下の階段のそばに二人の男性が作業を行っている様子が写っている写真

こちらは震災当時、工場の天井まで津波が来ました。

大勝水産の三浦社長は、消防団の分団長としての仕事を終えた後、尋常ではない第1波を見て全員で隣の山に逃げたそうです。

そして震災後、「今後のために」と三浦社長が避難用ロープを整備しました。

(最初の写真の階段下にあるものです。)

しかし、歌津へボランティアに来ていた南三陸町お手伝いプロジェクトの嶋津さんが「このロープで逃げるのは、若者や男性には可能だけれど、おばあちゃんには無理だろう…」

ということに気付き、避難道のプロジェクトが始まったそうです。

山の下に見える工場とその先に見える海を写した写真
避難道を整備している山とその下に建っている工場を遠目から写した写真

(左は避難道の一番上から撮った写真、右は遠めから撮影した写真)

プロジェクトを始めたのは2012年の冬から。
高齢の方でも歩きやすいように、階段の幅にも工夫をされています。

今回のプロジェクトにかかる資材費は、一工夫して捻出されたそう。
「タダでやってもらっては困る」とおっしゃる大勝水産さんには、ワカメを提供してもらい、それを九州で支援していただける方が物販イベントで販売し、その売上全額を費用にあてているのだとか。

それでも人件費までは出ませんので、皆さん作業はボランティアで行っています。

電動のこぎりや長い板の木材、などが置かれた作業場を写した写真
山の斜面に設置された手すり付きの木製階段を、荷物を持った男性が上っている様子の写真

自費で山口からいらっしゃった(!!)

南三陸町お手伝いプロジェクト代表の松原香織さんは、語ります。

「復興に向けて進んでいくのと同時に、防災も重要と考えてます。
依頼をうけた避難道を作ることで、住民の皆さんが少しでも安心できればと思います。
この避難道が使われなければ一番良いのですが、防災の意識を高めるために他の地域でもご要望があればこのプロジェクトは続けていきたいです。」

手すり付きの木製階段の上で、7人の男女が並んでカメラに向かって笑顔を見せている写真

南三陸町お手伝いプロジェクト 代表 松原香織

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  • メール : 下記メールリンク参照

(安藤)

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