南三陸町が目指す森・里・街・海が資源を循環させるバイオマス産業都市構想を示し、エネルギーの流れや雇用創出の仕組みを矢印で可視化したフロー図

9月から、町内で生ゴミ分別収集についての説明会が行なわれています。

町の震災復興計画の目標の一つ「エコタウンへの挑戦」実現のため、そして東日本大震災の教訓や、廃棄物処理に関する問題などから、町が提示したバイオマス産業都市構想。

南三陸町が目指す森・里・街・海が資源を循環させるバイオマス産業都市構想を示し、エネルギーの流れや雇用創出の仕組みを矢印で可視化したフロー図

バイオガス事業は、その中の取り組みの一つ。
生ゴミやし尿汚泥をメタン菌で発酵処理させると、ガスと消化液(液肥)が生成されます。
ガスは電気や熱として、消化液は肥料として田んぼや畑、家庭菜園に利用することが出来ます。

生ごみや汚泥などからバイオガスを生成し、熱や電気として利用しながら堆肥としても活用する仕組みをイラストで表したバイオガス事業の説明図の画像

家庭から排出されるゴミの量は年間約2,900トン。(一般的にそのうち約4割が生ゴミだそうです。)
町にはゴミ処理施設がなく、可燃ゴミの焼却処理は気仙沼市に委託しています。
焼却処理後の灰は町に持ち帰ってきているのですが、町内に最終処分場はないので、灰も他地域に処理をお願いしなければいけません。

そうした中で、この事業を行なうことによる循環型社会の形成、ゴミ焼却量の削減が期待されています。

和室に集まった地域住民に向けて、緑のシャツを着た男性がバケツを使いながら生ごみ分別について説明している地域説明会の様子の写真

(集会所での説明会の様子)

この事業の実施にあたって、その原料となる生ごみは必要不可欠。
現在可燃ゴミとして焼却している生ゴミを、分別収集しなくてはいけませんので、町民の皆さんの分別の精度がとっても重要!というわけなのです。

現在町では、説明会の他にも、バイオガス事業のパートナー(事業実施会社)であるアミタ株式会社と来年度の事業実施に向け、バイオガス施設の建設や液肥の出口確保(液肥の利用推進)のため、準備を進めているとのこと。

工事など目に見える復興だけではなく「エコタウンへの挑戦」も、進んでいますよ!

(高橋)

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