
町内在住・出身者24名の塾生と塾長、外部サポーターの方々
次世代リーダーの人材育成を目的とした「南三陸みらい創生塾」が5月に開講しました。
南三陸さんさん夢大使の方々が講師となり、リーダーとして必要な知識やノウハウを学んでいきます。
今回は初回となる入塾式を取材しました。
南三陸みらい創生塾「みなゼミ」
5月17日(水曜日)に町役場会議室にて南三陸みらい創生塾「みなゼミ」の入塾式が開かれました。
町を担うリーダー育成として、実際に町内で活動を展開していく「リーダー」にスポットをあて、まちづくりとひとづくりに必要な学びの他に、お互いのネットワーク構築が主な目的となります。

ひとづくりのフェーズに入ったことを話す佐藤仁塾長
塾長による初回講義
みなゼミには町内から塾生として24名が参加しました。
それぞれ会社の取締役やUターン、Iターンなど20代から40代前後の方々。
すでに事業を展開している方がほとんどで、入塾の動機も様々です。

それぞれやりたいことを実践している塾生の皆さん
初回となる今回は佐藤仁町長、もとい佐藤仁塾長による講義です。
題目は「みなゼミ創設への想い」震災復興の事業が落ち着き、まちづくりの次はひとづくりだと話し、これから町を牽引する若手の育成に力を入れていき、そのためにリーダーとしての心構えやノウハウを学び合い、新たなまちづくりに関わってきてほしいと話しました。

震災前から今までの経験を包み隠さず話す塾長

大事なこととして「人は人を浴びて人に為る」という言葉を書いた
町長との対話
講義の後はグループワークが始まり、町長に聞いてみたいことを各々書き出しました。
震災当時からこれまでの復興事業の中での町長としてのリーダーシップやモチベーション、町長にはどんな素質が必要か、町長になるにはなど、この場でしか聞けないようなざっくばらんな質問が並びます。

テーブルごとにまとめた質問に丁寧に答えていく
佐藤町長はそれぞれの質問に対して、激動の12年間の中で蓄積されたノウハウを惜しみなく共有し、「できない言い訳ではなく、やれる理由を探すこと。時にはみんながやれない場合は無理に頑張らないという決断も大事になってくる」など、リーダーだからこそ抱える悩みや、課題を乗り越える術を塾生たちに教示しました。
塾長/佐藤仁町長の想い
初回の講義を終え、佐藤仁塾長に本日の感想をお聞きしました。
「入塾の動機は様々でしたが、始まってみると皆さん熱心に真面目に聞いてましたね。
これから1年ありますので、みんなで頑張っていきましょう!」

塾生ひとりひとりの個性までしっかり把握していた塾長
卒塾式は来年3月
みなゼミは全11回開かれ、南三陸さんさん夢大使の方々から9名が講師として参加します。
東北楽天ゴールデンイーグルスやトヨタ自動車など復興事業に関わりがあった企業のほか、町内出身の歌手やアスリート、町と縁があるオリンピアンなど豪華な顔ぶれとなっています。
これを機に塾生と講師とで新たな人脈ネットワークを構築することもみなゼミの目的で、新たなつながりがこれからのまちづくりに繋がっていくことも考えられているとのこと。

各回座学や研修などカテゴリーも様々とのこと

普段交わらない人とも繋がりを持てるのもみなゼミの強み
2024年3月の最終講義では「私のココロ意気宣言」をそれぞれ発表し、卒塾となります。こちらが成果発表となり卒塾のための要件です。
塾生たちがどのような学びを得てリーダーとして成長するのか。卒塾式での発表が今から楽しみです。
