和室の畳に座布団が並べられ、中央に地域の方々が座って話を聞いており、正面には資料を前にしたスーツ姿の関係者らが並んで座っている、南三陸町議会と住民との懇談会の写真

今朝は一段と冷え込み、霜や薄氷も見られました。
もう冬ですね。

さて、南三陸町議会が現体制となって1年が経ちました。
10月下旬、3日間にわたり開かれた『議会と住民との懇談会』の模様をお伝えします。

かつて南三陸町議会では、節目の時期などに住民との話し合いの場を設けていました。
議会活性化と共通理解を図るための懇談会は、震災以後の長い復旧期を経てこの度数年ぶりに開催の運びとなったそうです。

今回の懇談会は町議員16名が2班に分かれ3日間、計6ヶ所で開かれました。
こちらは10月25日、歌津地区平成の森会場。

和室の畳に座布団が並べられ、中央に地域の方々が座って話を聞いており、正面には資料を前にしたスーツ姿の関係者らが並んで座っている、南三陸町議会と住民との懇談会の写真

「造成地の補強等は適正か?完成した土地も念入りに再調査してほしい。」
「歌津支所の公共サービスをもっと充実させられないか。
手続きのために志津川まで移動するのはお年寄りには負担が大きい。」
「国道が利用不能になった場合に備え緊急車両用ルートの確保を。」

参加者十数名から上がるのは地域の今と未来を案じる声。

「その件は先の議会でも話が上がっておりまして。 詳細がですね…。」

議会側も進捗等を説明。
懇談を進めながら、現在の不安要素や課題を整理します。

和室の長机にスーツ姿の男性たちが座り、真剣な表情で資料を見ながら話しをしている様子の写真

10月27日、南方仮設住宅の会場には住民側から約30名が参加。
町外仮設と町との接点の少なさ、環境の違いを訴える声が上がりました。

多目的室のような会場で、椅子に座った高齢の住民たちが前方のパネル席に座るスーツ姿の男性たちの話を聞いている写真

「安心して町に戻れるよう医療体制の充実を。」
「町の役に立ちたい、と言ってくれる子どもたちが戻ってこられるまちづくりを。」

長く暮らし続けたい、次の世代へ繋げたい、そう願うからこその切実な意見です。

壁に「ご支援ありがとうございます」と書かれた用紙が掲示され、その前に長机を挟んで並んで座る関係者と、それに向かい合って座った地域住民が写っている写真

「たくさんの厳しくも温かい意見をいただきました。
町の課題は山積であり、これからが正念場です。
町のあり方やニーズ等、地域の皆様の思いを吸い上げながら議会に反映していく必要があります。」
(議会行政改革に関する特別委員会委員長 山内孝樹さん)

和室でスーツを着た眼鏡をかけた男性が、座った状態で真剣な表情で発言している様子が写っている写真

計6回開催された懇談会。
取りまとめられた意見は今後の議会活動へ、ひいてはまちづくりへ活かされていくそうです。
こうした話し合いの積み重ねが町再建へのエンジンとなるんですね。

(日比谷)

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