スクリーンが設置された会議室で、多くの参加者が椅子に座って前方の発表を静かに聞いている講演会の全体風景の写真

先日11月4日、気仙沼市役所ワン・テン庁舎にて行われた『第2回 みやぎ地域復興支援会議(気仙沼・南三陸)』の模様をご報告します。

スクリーンが設置された会議室で、多くの参加者が椅子に座って前方の発表を静かに聞いている講演会の全体風景の写真

現在県内では、沿岸被災地域を中心にNPOなどの支援団体が様々な活動を展開しています。
今回はそのうち気仙沼市・南三陸町内で活動する3団体が発表を行い、ふるさと教育や若者の活動をサポートする取組など「人を呼び、留める」ためのプロジェクトの数々が紹介されました。

「地元を知らない子ども」と書かれたスライドを背景に、二人の発表者が前に立って話をしており、聴衆が真剣に聞いている写真

南三陸町からは南三陸町復興推進ネットワーク 理事の遠藤勝史さんが登壇。
南三陸わらすこ探検隊、おらほの酒づくりプロジェクトの活動を例に地域を担っていく人材の育成について語りました。

青いジャンパーを着た発表者が演台に立ち、円形図が表示されたスライドを使って説明している様子を聴衆が聞いている写真

会議後半はパネルディスカッション。
テーマは『来たるべき将来を見据えた地域づくりへの挑戦』です。

横断幕に「来たるべき将来を見据えた地域づくりへの挑戦」と書かれた前方に、長机に貼られた名前の書かれた札の前に座った7人の登壇者が並んでいる写真
聴衆の中から白いシャツとネクタイ姿の男性が立ち上がり、マイクを使って質問している様子を写した写真

「地元を離れた若者が戻ってこられるポイントは?」との問いに底上げYouth発起人 阿部愛里さんは「子どもを育てたい環境」と答えました。
今年高校を卒業したばかりの愛里さん。
ふるさとに愛着・誇りを持つ若者が、進学などのため他の地域に移らざるを得ない現状に触れます。

「食べ物のおいしさなど、気仙沼にはたくさんの良さがあります。
 地元を離れた友人たちと話しても自分の子どももここで育てたい、と言う子が多いです。」(愛里さん)

食の他にも気仙沼・南三陸には地域ぐるみで子どもを育てる文化や子どもの自発的な動きを重んじる文化があり、子どもを取りまく環境が魅力的と話す一同。

「私は東京在住でしたが、こちらの環境が気に入って家族を呼び寄せました。」
 (日本国際ボランティアセンター 震災支援現地統括 山崎哲さん)
といった声も聞かれました。

パネルディスカッションに参加する4人の登壇者が、名前の書かれた札の前に座って真剣な表情で話を聞いている写真

今回の『みやぎ地域復興支援会議』では、内容はもちろんのこと“若さ”が印象的でした。
活動報告者はいずれも10代後半から30代前半、これから親となる世代です。
同世代・下の世代を思って心を尽くす人々と、それをサポートする人々。
彼らと地域の未来が明るくありますように。

  • 宮城県 みやぎ地域復興支援会議の開催について
    http://www.pref.miyagi.jp/site/hukkousien/tiikihukkousiennkaigi.html
  • 宮城県 みやぎ地域復興支援事業実施事例http://www.pref.miyagi.jp/site/hukkousien/miyagitiikihukkousienjyoseikinjigyou.html

(日比谷)

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