森・里・街・海のエリアごとにエネルギーと資源の循環がイラスト付きで視覚的に示されている、南三陸町バイオマス産業都市構想のフロー図

まちづくりの指針である『南三陸町震災復興計画』。
その一つ『エコタウンへの挑戦』実現のため、町が提示したのが『南三陸町バイオマス産業都市構想』です。

これは例えば生ごみやし尿、林地残材等 今まで捨てられていたものを町ぐるみで活用する、というシステムです。
『廃棄物』を『資源』として見直すことで資源だけではなく、エネルギー、人、そして経済もが循環する町を目指しています。

森・里・街・海のエリアごとにエネルギーと資源の循環がイラスト付きで視覚的に示されている、南三陸町バイオマス産業都市構想のフロー図

「森・里・海・街がコンパクトにまとまっている南三陸町ならではのプラン。」
「自給率の高い生活が人々の誇りを生めば、自立したまちづくりに繋がる。」

構想はこの春、農林水産省など7つの府省の審査をうけ『バイオマス産業都市関係府省連絡会議』二次選定地域8つ中の1つに選定されました。

バイオマス産業都市認定証授与式に出席し、江藤大臣が挨拶を行っている記事と、佐藤町長と農水省の江藤大臣が一緒に認定証を持ち金屏風の前に立っている記事が掲載されている、農林水産省の公式ウェブサイトのスクリーンショットの画像

2014年4月9日 農林水産省ホームページより

今年度、町はまず『バイオガス事業』に着手し生ごみやし尿汚泥等をメタン発酵させるバイオガス施設の工事に取り掛かります。
着工は今年末頃、本格稼働は平成27年末頃の予定だそうです。

事業実施の協定を結んだのはアミタ株式会社。
2012年に町内に系列の研究所を設け、以来バイオマス実証実験を続けてきた民間企業です。

南三陸町のバックパネルの前で、スーツ姿の男性と佐藤町長が協定書を手に笑顔で握手を交わしている記念写真

バイオガス施設で生成される液体肥料を使えば年間70ヘクタールの田んぼを肥やすことができるそうです。
同時に生まれるメタンガスは電力を生み出し、一部は電力会社に売電されます。
更に発電の余熱をメタン菌の発酵に利用するなど資源を漏らさず活かすことができるよう、現在設計が進められています。

円筒形の装置内部で青白い炎が燃えており、バイオガスなどの燃焼試験を行っている様子の写真

自然を敬い、自然と共生するまちづくり。
『エコタウンへの挑戦』がいよいよ始動しました。

トラクターが耕している田んぼの中で、オレンジの作業着を着た人々が液体肥料をまいている農作業の様子の写真

(日比谷)

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