遠くには木々に覆われた山々が見え、広い空き地にいくつかの建物と車が駐車されている様子が見える風景写真

伊里前福幸商店街では、つい3月末まで商店街の店主さんたちが集まって店舗本設に向けての勉強会を開催されていました。

遠くには木々に覆われた山々が見え、広い空き地にいくつかの建物と車が駐車されている様子が見える風景写真

商工会の予算を活用し、商工会か歌津支所を会場にして開催された勉強会。
大学の先生も交えて10月~3月までの期間、毎月1回ずつ行われたとか。
もともと伊里前地区は、町の都市計画に入っていないので土地のかさ上げ予算がつかない現状があります。
3月末の時点では、三陸道や高台移転の工事に伴う残土を利用して、伊里前地区のかさ上げをしようという構想がまとまりました。
報告書が出来次第、国や町にもどんどんアピールしていく姿勢です。

霧がかかった曇り空の下で山々に囲まれた広い荒地の中を一本の舗装道路がまっすぐに伸びており、その道路を数台の車が走っており、道路を挟んで右側に伊里前福幸商店街の建物が写っている写真

(伊里前三嶋神社から撮影、右端に伊里前福幸商店街が見えます)
「歌津地区でこれから高台移転が進むと今までよりも一つの集落が小さくなって点在するようになるので本設の商店街を、地区の皆さんが集まれるようなコミュニティスペースにしたいんです。」
集まれる場所がないとコミュニティの機能が弱まってしまい、祭りの開催も難しくなる、という危機感があります。
なので設置する場所は人が集まりやすい伊里前の国道沿いを予定。
そして、今は商店街として一緒にやっていないお店も合流し現在の伊里前福幸商店街から伊里前商店街に名称を変える予定だとか。

テントの中で、花が飾られた木製のテーブルを囲んで数人の大人が座り、周囲には他の大人たちが立って話し合いをしている様子の写真
駐車場に設置されたテントの下にベンチとテーブルが設置されており、数人が座って話をしているコミュニティスペースの様子の写真

(伊里前福幸商店街に設置されたコミュニティスペース「楽テント福幸」の様子)
「震災前は場所がなかったので仕方なかったけれど今は場所があるので、ホームセンターとか薬局とか、伊里前には無い業種のお店を、必要に応じて呼びたいと思っています。」

霧が立ちこめる空の下、川沿いに橋脚だけが立ち並び、その周囲には木々の茂る山々と重機や資材が点在する造成中の広い工事現場が広がっている様子の写真

住民主体のまちづくりは、地域の未来を思う危機感が背景にあります。
自ら声をあげて進めていこうとする姿勢が印象的でした。
(安藤)

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