白いトラックの荷台に積まれた大型のタンクにホースをつないで液体を注入しており、作業員が3人で協力して液肥の運搬準備をしている様子を写した液肥積み込み作業の写真

2012年度に実施されたごみ分別回収モデル事業。
家庭ごみの分別試験の様子はこちらのブログでご紹介した通り。
試験後半には町内の飲食店や食品加工場も生ごみ分別に協力してくださったそうです。

回収された生ごみと地域のし尿をメタン菌の力で発酵させること、約20日間。
エネルギー利用可能な「バイオガス」と「液肥」と呼ばれる液体有機質肥料に生まれ変わりました。

白いトラックの荷台に積まれた大型のタンクにホースをつないで液体を注入しており、作業員が3人で協力して液肥の運搬準備をしている様子を写した液肥積み込み作業の写真

その「液肥」を地域へ還元するため5月、ごみ分別に協力くださった旭ヶ丘団地に「液肥お持ち帰り自由」の大型タンクが設置されたのですが…

木のパレットの上に設置された大型タンクから、女性が蛇口をひねって容器に液体を入れている液肥の受け取りの様子の写真
「メタン発酵液肥 無料配布中」と書かれた案内ポスターが大きな液体タンクの前面に貼られており、液肥の仕組みや使い方が図解付きで紹介されている様子を写した説明パネルの写真

協力者の皆さんからは大評判。
「庭の花壇に撒きました。素材が分かっているので市販の肥料より安心。」
「思ったほど臭わなくて使いやすい。」
「ごみ分別にがんばったお駄賃みたいで嬉しい。」
1,000リットルのタンクが1週間で空になってしまいました。

液肥は地域への配布の他、地元の農家のご協力で田畑への試験利用も始まっています。

作業服とヘルメットを着用した男性が、畑の土の上で長いホースを引っ張りながら液体を散布している様子を写した液肥散布作業の写真
田んぼの脇に「メタン発酵液肥 実地試験中」と書かれた立て看板が立っており、その奥には水が張られた田んぼと山に囲まれた農村風景が広がる様子を写した田んぼの試験地の写真

まちづくりの要の一つである、リサイクル。
「私たちの町では資源がこうやって循環しているんだよ」と自慢できる日が早く来てほしいですね。

(日比谷)

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