
南三陸町では、2019年7月20日から9月末までの期間限定で、小型電気自動車「COMS」の貸出サービスを行っています。その名も「Ha:mo南三陸」。どんなドライブなのでしょうか? 入谷を走る里山周遊コースを体験しました!
「Ha:mo南三陸」で新しいスタイルのドライブを!
これまで、公共交通機関を利用して南三陸町にやって来る観光客にとっては、町内での移動手段の確保がネックとなっていました。そんな交通課題を解決する次世代型カーシェアリングサービスの実証実験が、2019年7月20日に南三陸町でスタートしました。トヨタ自動車が進める「Ha:mo(ハーモ)」です。
南三陸町では、小型電気自動車「COMS(コムス)」が5台導入され、「さんさん商店街」で3台、「南三陸まなびの里いりやど」(以下、いりやど)で2台、貸し出しを実施。「Ha:mo南三陸」は、町内の移動手段としてだけでなく、新たな観光プログラムとしても期待されています。その魅力を探るため、いりやどを拠点とする2時間の「里山周遊コース」を利用してみました。

1人乗りの小型電気自動車「COMS」
「Ha:mo南三陸」の利用には事前予約が必要。予約時間までに「いりやど」へ行き、貸出手続きを行います。スタッフから注意事項や免責事項の説明を受け、操作方法についてレクチャーしてもらいました。

映像でも操作方法を確認する

COMSに移動し、スタッフから説明を受ける
無事に貸出手続きを終え、いざ出発! 動き出すと、普通の自動車とは違う乗り心地や操作性に、なんだかワクワクしてきました。2時間、どんなドライブになるのでしょうか? 安全運転で行ってきまーす!

いりやどを出発。ドアがないので風通しがよく爽快だ
入谷地区の名スポットに立ち寄りながら里山周遊。
専用の観光ナビタブレットを車内に設置し、ナビにしたがって走ります。最初の目的地は「ひころの里」。江戸時代に建造された旧入谷村村長・須藤家のお屋敷で、かつて養蚕で栄えた入谷地区の面影を残す歴史遺産です。

いりやどを出発して5分ほどで「ひころの里」に到着

駐車時はカバーを閉めるのを忘れずに

松笠屋敷とも呼ばれている立派な家屋
ひころの里で入谷の歴史を感じたら、次は「校舎の宿さんさん館」へ。緑がまぶしい田園風景を眺めながら、のんびり走ります。

のどかな里山の景色に癒やされる

「校舎の宿さんさん館」に到着! 1999年に閉校となった旧林際小学校をリノベーションした体験宿泊施設だ

中に入ると懐かしい雰囲気の漂う廊下が

「かもしか文庫」という名の図書室でひと休み
次に訪れるのは、入谷のパワースポット、神行堂山麓の巨石。少し山のほうへ入っていきます。

生い茂る緑の木々の中に案内板が。神聖な空気が流れているように感じる

「正直者は通り抜けられるが、よこしまな心を持っている人は通り抜けられない」という伝説のある巨石の割れ目くぐりにチャレンジ
4番目のスポットは入谷八幡神社。宮城県内でも有数の大木が生育している、鎮守の森です。

車を停めて参拝

境内には、スギをはじめ、アカマツ、ヒノキ、カシなどがそびえる
最後に「入谷Yes工房」に立ち寄り、南三陸のキャラクター「オクトパス君」のグッズを買って、いりやどに帰ります。

入谷八幡神社を下っていくと「入谷Yes工房」がある
2時間のドライブを終えて、無事にいりやどに戻ってきました! 小型電気自動車を運転するのは初めてでしたが、すぐに慣れて、もっと乗っていたいと思ったほど。なかなか体験できない小型電気自動車に乗ること自体が、ひとつのアトラクションともいえます。
そこまでスピードは出ないけど、小回りがきいて坂道もラクチン。のどかな入谷地区を周遊するのにCOMSはぴったりです。地面が近く、風をダイレクトに感じるため、普通の自動車で走るよりも、自然が身近に感じられました。
みなさんも、「Ha:mo南三陸」でのんびりドライブを楽しんでみませんか?

