屋外で開催されている南三陸町の「潮騒まつり」の会場に、多くの来場者が集まり、ホヤや海産物などを扱う露店が立ち並び賑わっている様子の写真

まばゆい陽光が差し込む青空の下、三陸の海の幸や美味しい食べ物などが揃う、ゴールデンウィーク恒例の「潮騒まつり」が今年も開催!3年ぶりの開催となった昨年から出店数が増え、ステージイベントなども行われ、多くの家族連れらで賑わいました。

行動制限緩和で神割崎に熱気が立ち込める

南三陸町と石巻市の水産業者らによって、震災前から開催されてきた潮騒まつり。このまつりメインとなる朝採れの新鮮な海産物を、地元の生産者が浜値で提供してきました。

東日本大震災で一時中断となるも、地元有志の力によって2014年に復活。一昨年と3年前は新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続中止となりましたが、縮小しつつも昨年3年ぶりに開催されました。そして、行動制限が緩和された今年は、会場の神割崎キャンプ場に、南三陸町や石巻市などから計31店舗が集結。ゴールデンウィークの3日間を大いに盛り上げました。

新緑の森と藤の花を背景に「神割崎 潮騒まつり」と大きく書かれたのぼりが立っており、祭りの開催を知らせている様子の写真

潮騒まつりのぼり旗と開花する藤の花

ホヤやカキなどの海産物を使った焼き物や汁物に、たこ焼き、焼そば、かき氷など、美味しい食べ物がたくさん並び、そこに集まるお客さん。皆さん楽しそうに買い物されていました。

祭りの屋台でサザエが殻ごと網の上で炭火焼きにされている様子のアップの写真
男女2人のスタッフが、テントの下で湯気が上がっている大きな釜から白い容器にスープをよそっている様子の写真
白いテントの前に「石巻焼きそば」などの看板が設置され、たくさんの来場者が料理を求めて集まっている様子の写真

石巻市から出店したわかつきでは、子どもたちが楽しめるダーツゲームやトスケを用意。

皆さんは“トスケ”というのをご存じでしょうか?トスケとは、こちらの方言でくじ引きを表します。トツケモノと言うところもあるそうです。

「今ではトスケという言葉を知らない人も増えてきたが、方言から懐かしい気持ちを味わってもらえれば。震災前から毎年参加してるけど、今年はすごい人だね。震災やコロナで開催できない年もあったけれど、こうして続けて開催されて嬉しい」と話していました。

「トスケ」と書かれた看板が設置された、赤いダーツボードがあり、手前の台にはたくさんの景品が並ぶ屋台のテントの写真

南三陸町からは5店舗が出店していました。松野やではホヤご飯や海鮮はっと汁。泰東丸ではホヤの詰め放題。高橋栄策商店ではタラ汁やカキの焼そば。浜の屋では焼そばやポテト。自然卵のクレープでは様々な種類のクレープを提供していました。

白いマスクをつけた女性と孫の女性が、テントの下でカメラに向かってポーズを取っている写真

お孫さんもお手伝いに来ました。松野や。

白いシャツを着た女性が、青い容器からほやを取り出しビニール袋に詰めている様子の写真

皆さん一心不乱にホヤを詰めていました。泰東丸のホヤ詰め放題。

黒い帽子をかぶり青いヒョウ柄のシャツを着た男性が親指を立てて笑顔を見せている写真

1人でお店を切り盛りされていたタフガイ。高橋栄策商店。

「みなみさんりくマルシェ」の看板が掲げられた屋台で、かき氷を作っている男性の手前には、パック詰めされた料理などが並んでいる写真

気温の高い日に嬉しいかき氷やラムネも販売。浜の屋。

移動販売車の青い小窓からクレープを作る笑顔の女性のが見え、前にはクレープを買い求める来場者が写っている写真

行列が絶えませんでした。自然卵のクレープ。

ステージイベントやフリーマーケットにズレンガ⁉

飲食の出店の他に、昨年はなかったステージでの演目やフリーマーケット、木育玩具のズレンガがやってきました。

ステージでは、演歌歌手による歌謡ショーが連日開催。1日目は登米市出身の米山愛子さん。2日目は女川町出身の西夕子さん。3日目は登米市出身のさかえ里美さんが出演し、持ち歌や人気曲などを披露。お客さんも一体となって、空にこだまする歌声に酔いしれていました。

水色を基調とした振袖を着た女性がステージの上でマイクを持ち、左手で空を指さし力強く歌っている様子を撮影した写真
紫色の着物を着た女性がマイクを持って歌を歌っており、レジャーシートの上に座った観客が手拍子をしている写真
緑の林を背景に、たくさんの出店とのぼりが並び賑わっている会場で椅子やレジャーシートに座りステージでの催しを楽しんでいる人々の姿が見える写真

フリーマーケットでは、計6店舗が出店。今回が初参加という石巻市のFuture.stは、素材から製造まですべて国内で完結させたこだわりのアパレル商品を販売していました。

店主は「だんだんとイベントが復活してきて嬉しいですね。初めて参加しましたが、まつりの雰囲気も温かみがあってとても良いです」と話していました。

帽子やTシャツなどを販売するテントに青いTシャツの男性が立っており、横に小さな女の子が座っている写真
「ひよっこ りめいくらぼ」というカラフルな雑貨が並ぶ店の前に、子どもを連れた恒例の男性が立ち、商品を見ている様子の写真

最終日には、天然木製ブロック“ズレンガ”が登場!ズレンガは、積み木やドミノ倒し、ロボットなど、発想を形にできる木のおもちゃです。子どもたちは夢中になって、遊び方に没頭。親子が一緒になって楽しまれていたのが印象的でした。

帽子をかぶった女の子が、高く積み上げた木のブロック越しにピースサインをしている写真
木のブロックを積み上げたり、アーチをつくったりして、2人の子どもたちが遊んでいる写真

また、同じく最終日に、お餅&お菓子まきも行われました。コロナ禍前にはよく見た光景が復活。大人から子どもまで降り注ぐお餅やお菓子を手に取り、みんなが笑顔になっていました。

白髪の男性がステージの上から手を高く上げて、集まった大勢の来場者に向かって餅やお菓子をまいている様子の写真

老若男女みんなが笑顔になったまつり

連日、県内外から多くのお客さんが遊びに訪れた今回のイベント。

登米市からお孫さんと一緒に参加したお父さんは、アイスを頬張るお孫さんを見ながら、「こういう盛り上がるイベントがあるのはすごく良いよね」と話されていました。

緑豊かな屋外の木陰で、アイスをほおばる女の子と高齢の男女が一緒にレジャーシートに座ってリラックスしている写真

石巻市からご家族で遊びに来たみなさん。旬の海産物や焼そばなどを親子で美味しくいただきながら、楽しいひと時を過ごしていました。

「初めて参加しましたが、出店やズレンガ、歌謡ショーなど老若男女みんなが楽しめるイベントで、私たちも潮風を感じながら楽しんでいます。南三陸、石巻、それぞれが持つ魅力ある資源を存分に味わうことができるイベントなので、これからも続いていってほしい」と、まつりを大いに楽しんだご様子。

屋外のイベント会場で、家族4人がマスクを着けてカメラに向かって立っている写真

コロナ禍前の生活スタイルがだんだん戻って来ました。活気あふれるイベントが今回の潮騒まつりをはじめ、これから増えていきそうです。みんなが笑顔になれる潮騒まつり。10年100年と続くイベントになってほしいです。

これから夏本番。会場の神割崎キャンプ場には、たくさんの人たちがキャンプをしに来ていました。イベントを通して南三陸や三陸沿岸の魅力に触れていただき、多くの皆さんに遊びに来てもらえたら嬉しいですね。

広い芝生の広場にテントや建物が並んでおり、奥には松の林と海が見えるキャンプ場の写真

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