ビーチで浮き輪を持った男の子2人がカメラに向かってピースサインをしている写真

昨年、新型コロナウイルスの感染拡大により開設が見送られたサンオーレそではま海水浴場。今年は感染対策に万全を期して、7月17日(土曜日)にオープンしました。晴天の中、安全祈願祭が執り行われ、海開き宣言がされた後、たくさんの家族連れが海水浴を楽しみました。

コロナ禍で迎える2度目の夏 感染対策を徹底して開設

サンオーレそではま海水浴場は1999年に人工海水浴場としてオープン。東日本大震災の津波で砂浜が流されるなど壊滅的な被害を受けましたが、さまざまな人の尽力によって2017年に復活を遂げ、2018年には利用者数が過去最多の6万6千人を記録しました。しかし、昨年は開設直前に県内でクラスターが発生、感染対策のガイドラインを設けて万全に準備をすすめたものの、断念せざるを得ませんでした。

青空の下、海岸近くの芝生の上で、和服の男性が竹で囲まれた祭壇の前に立ち、スーツや制服を着た人々が椅子に座り安全祈願祭が行われている写真

晴天に恵まれた安全祈願祭の様子

今年は2年ぶりの海開き。午前9時から行われた安全祈願祭には町の関係者らが参列し、晴天の中、神事が行われました。

佐藤仁町長は「コロナ禍で厳しい状況は続いているが、感染防止を徹底しながら運営してもらいたい。子どもたちにとってサンオーレそではまは思い出深い場所。今年もたくさんの子どもたちに来てほしい。」と話しました。

砂浜にたくさんのサンシェードテントが並び、多くの人たちで賑わっている海水浴場の写真

午前中から親子連れで賑わうビーチ

会場に海開き宣言がされると、この日を心待ちにしていたお客さんたちから拍手がおこる場面も。

子どもたちを初めて海水浴に連れてきたという石巻の男性は「去年はコロナで子どもたちを海に連れて来られなかった。ここは程よい広さで波もないので安心して遊ばせられる。海水浴を通して海の怖さも楽しさも両方知ってもらいたい。」と話していました。

また、孫と一緒に来たという登米の女性は「孫がこの日を楽しみに待っていた。子どもたちの声が響く浜辺はやっぱりいいね。」と海で楽しむお孫さんを見守りながら笑顔で話してくれました。

海水浴場の管理運営にあたる南三陸町観光協会会長の及川吉則さんは「コロナによって楽しいはずの学校行事などが中止され、子どもたちは不自由な思いをしている。夏の思い出が耐え忍ぶことだけではあまりにもさみしい。子どもたちの夏の思い出作りと、海の町南三陸の象徴として安全に海と触れ合える場所を提供できるよう感染対策や水難事故防止に努めたい。」と利用者にも感染対策への理解と協力を呼びかけました。

安心して楽しむために

「コロナ対策をしっかりしつつも楽しんでもらえるような場作りを心がけた。」と話すのは同協会の阿部悠斗さん。利用者に安心して楽しんでもらうためにサンオーレそではま海水浴場では現在、次のような感染対策がとられています。

  • 滞留人数を1500人以内に限定し、超えた場合は入場制限を行う
  • ソーシャルディスタンスの確保やトイレの換気、手指の消毒など場内アナウンスで繰り返し呼びかけ
  • 常設のシャワー室に加え、簡易シャワー室の増設と1人当たりの利用時間の短縮による混雑の緩和

新型コロナウイルスの終息が見通せない中でのオープン、安心安全に楽しむためにはひとりひとりがルールを守って利用することが求められます。

阿部さんは「観光協会のホームページでは1日に2回、海水浴場の混雑状況を更新しているので、お出かけ前にチェックして密を避けるなど参考にしてほしい。」と話します。

海の家は常設せずテント販売で

また、今年は感染対策の一環で飲食などを扱う海の家は常設せず、土曜日、日曜日、祝日のみテント販売に。地元の事業所3~4店舗が並びます。今年、初めて出店するというハワイアンカフェダイニングのキッチンカー「ハリーキッチン」では自慢のハンバーガーやホットドック、かき氷などが食べられます。店主は「今はコロナで海外旅行はできないけど、ここで海を見ながらおいしいハンバーガーを食べて、ハワイに行ったような気分になってほしい。」と話していました。

青空の下、緑の木々が茂る道路沿いに緑色の移動販売車が停車し、その隣には複数のテントが並んで設置されているテント販売所の写真

テント販売は土曜日、日曜日、祝日のみ 3~4店舗が出店予定

さまざまな制限があるなかでの開設に同協会の阿部さんは「2年振りの海開きなので、まずは子どもたちが安心して思いっきり海を楽しめる海水浴場になればいいなと思っています。そのためにもみなさんの感染対策徹底へのご協力をお願いします。」と再度、利用者への協力を呼びかけました。

インフォメーション

サンオーレそではま海水浴場

  • 開設期間:7月17日(土曜日)~8月22日(日曜日) (注意)ただし、7月の平日は開設せず
  • 開設時間:午前9時30分~午後4時
  • アクセス:〒988-0717 宮城県本吉郡南三陸町志津川字袖浜地内
    仙台から90分 三陸自動車道「南三陸海岸インターチェンジ」から6分/3キロメートル
  • 問い合わせ:南三陸町観光協会 電話 0226-47-2550(営業時間 9時~18時)
    サンオーレそではま海水浴場 管理棟 電話080-2566-2185(営業時間 9時~17時)

(注意)詳細は南三陸町観光協会ホームページでもご確認いただけます。

青空の下、緑豊かな林と道路の高架が見える海水浴場で、多くの人々が海辺の砂浜で遊んだり水に入ったりしている写真

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