竹の皮で包まれた色とりどりの中身の違う手作り8種類の弁当が広げられ2列に並べられている写真

11月13日~20日までの期間限定で販売している南三陸里山ランチ「もみじ弁当」。南三陸町入谷地区の飲食店・宿泊施設が集い8種類のオリジナル弁当が完成。「地元食材」「竹皮包装」「楽しむ!」という3つのルールを定め、各店舗想いのこもった手作り弁当を期間限定で販売しています。

コロナによる大打撃!地域で乗り越えよう里山ランチの開発へ

ちょうど紅葉の見ごろを迎えている南三陸町入谷地区。例年入谷地区では秋になると、ひころの里秋まつりやマルシェなど秋のイベントが行われていました。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響により、ほとんどのイベントが中止。入谷地区で営業している飲食店や宿泊施設も、大きな打撃を受けていました。

そのような状況を受け、入谷地区の交流人口拡大を目指し2016年から活動している「南三陸町里山交流促進協議会」は、今年7月に大きな打撃を受けている飲食店、宿泊施設など10店舗が加盟する「食のワーキンググループ」を設立。地域の食材を使用しつつ、外で楽しむことが出来るような「里山ランチ(弁当)」の開発を進めてきました。

紅葉した木々に囲まれた自然の中で、長いテーブルと椅子を並べて大勢の人が屋外でお弁労を食べている写真

松笠屋敷や入谷地区で栄えた養蚕の資料館がある歴史や文化を感じることが出来る「ひころの里」。現在、松笠屋敷は茅葺屋根の工事中。

自然に還る「竹皮」を利用!3つのルールとは?

里山ランチの開発アドバイザーとして、関わってきたフードクリエイターの佐藤千夏さん。「試作で持ち寄った弁当の食べ比べをした時、非の打ちどころがないほど弁当の完成度が高かった」と話す佐藤さん。食材へのこだわりや添加物を使わない弁当に驚いたと言います。

しかし、綺麗な里山風景でゴミが出るのは、ちょっともったいないと感じた佐藤さん。包装は、自然に還る「竹皮」を使用することを提案したところ、即採用。「竹皮」使用することを条件に進んでいきました。佐藤さんは「ゴミや環境問題に関心が高い地域だと感じた」と話します。

里山ランチ3箇条

  1. 南三陸産の食材を使うこと
  2. 包装は竹皮を使用すること
  3. 楽しみながら、弁当を作ること
紅葉を背景にマイクを持った女性が、竹皮に包まれた弁当を並べたテーブルの前で話をしている写真

柴山のごはん会 フードクリエイター 佐藤千夏さん。 11月12日に行われた「里山ランチ」お披露目会の様子。

期間限定で販売スタート!8種のもみじ弁当

今回、11月13日(金曜日)~20日(金曜日)の期間で販売が始まったのは8種類の「もみじ弁当」。

期間中は、紅葉の見ごろを迎えている「ひころの里」で、各店舗で注文した弁当を受け取ることが可能です。また、ひころの里では組み立て式のテーブル・椅子セットの貸し出しもあります。

(注意)弁当の注文など、詳しくは各店舗にお問い合わせ下さい。

竹の皮の上に彩り豊かな美味しそうなお弁当が丁寧に盛られ中身を見せ2列並んでいる写真

ひころの里 ばっかり茶屋「ばっかりおにぎり」

地元で獲れた食材に、自家製梅干しを使用した弁当
電話:0226-46-4310/申込は3日前まで

竹の皮の上に、シソの葉で包んだおにぎりや白いおにぎりなど3種類のおにぎりとさつま芋やゆで卵、漬物が添えられたお弁当の写真

校舎の宿 さんさん館「秋のもみじガーリー弁当」

動物性の食材を一切使わない、地元野菜のオールベジタブル弁当
電話:0226-46-5633/申込は3日前まで、5個以上の注文から

竹の皮の上に、ブロッコリー入りの卵焼きや赤カブ、にんじん、さつまいも、かぼちゃなど彩り豊かな野菜のおかずが盛られ、別の巻かれた竹皮の中にはレタスやトマト、チーズをのせたご飯が入っているベジタリアン弁当の写真

ぬくもり工房「三色おにぎり弁当」

体験受入れでも人気だった三色おにぎりに、手作りこんにゃくの煮物がついた弁当
電話:090-8787-1567/申込は3日前まで、5個以上の注文から

竹の皮の上に、三食の海苔巻き、栗入りの炊き込みご飯、唐揚げ、卵焼き、煮物などが詰まったお弁当の写真

そばcafe風庵「そばガレット弁当」

自家製無農薬野菜に自然卵を使用したガレット弁当
電話:0226-46-4636/申込は3日前まで

竹の皮に包まれたカラフルなピーマン、トマト、レタスなどの野菜が散りばめられたガレットと三角形の竹皮に詰められた2品が添えられた、お弁当の写真

パン・菓子工房 oui「季節のベーグルサンド」

志津川産銀鮭のスモークと入谷産かぼちゃの2種類が味わえるベーグルサンド弁当
電話:090-6065-1517/申込は5日前まで、2個以上から

竹の皮の中に、スモークサーモンが挟まった丸いパンの左には中身が見えるように切られて置かれているベーグルサンドのお弁当の写真

農漁家レストラン 松野や「海と山の秋の味くらべ」

海の旬と山の旬を良いとこどりした農漁家弁当
電話:0226-46-4986/申込は3日前まで、5個以上から

竹の皮に包まれたお弁当の中に、具が混ざったおにぎりが二つと、赤かぶの酢漬け、サツマイモ、揚げ物、ちくわ巻きなどの彩り豊かな副菜が並べられたお弁当の写真

ビーンズくらぶ「まめ菜弁当~秋バージョン∼」

秋の食材をふんだんに使用した弁当
電話:0226-46-4310/申込は5日前まで、5個以上から

竹の皮の上に、栗ご飯、かぼちゃサラダ、筑前煮、ゆで卵、鮭、ブロッコリーなどがきれいに並べられたお弁当の写真

南三陸まなびの里 いりやど「秋彩弁当」

旬の幸を活かした秋彩弁当
電話:0226-25-9501/申込は4日前まで、5個以上から

竹の皮の上に、ゴマが振られた白ご飯や鮭入りご飯のおにぎりが置かれ、揚げ物やレンコンの詰め物、かぼちゃの煮物などの惣菜がぎっしり並べられいるお弁当の写真

“地域のあたたかい想いを感じてもらいたい”

南三陸町里山交流促進協議会会長の阿部國博さんは「いろんな苦労はあったが、みんな快く協力してくれたことで実現することが出来た。各店舗、特徴を活かしつつ、それぞれ想いのこもった手作り弁当です。寒くなる季節ですが、温かい想いを感じてもらいたい」と話していました。

今後は教育旅行など、団体を対象とした弁当販売の促進も目指しています。また春には、春告げ野菜を活用した「春告げ弁当」も予定。今後の展開に期待がかかります。今回の「もみじ弁当」は期間限定での提供となります。

紅葉の山を背景に屋外で長テーブルを囲んだ人々が皆一斉に腕を高く上げてガッツポーズをしており、前には竹の皮に包まれた弁当が置かれている写真

インフォメーション

  • 弁当販売期間
    11月13日(金曜日)~20日(金曜日)
    11時~13時
    (注意)要予約、最低注文数は店舗により異なる。
  • 注文先
    各店舗(チラシ参照)
  • 受取場所
    ひころの里(南三陸町入谷字桜沢442)
ひころの里紅葉まつりと書かれ8種類の店舗のお弁当が掲載されたチラシ

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企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
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