「阿里山(日の出)と書かれた文字と写真が表示されたスクリーンの右側に4人の台湾の大学生が立ち、一番左側に立つ男性がマイクを持って話をしている写真

台湾の大学生25名が1月末から2週間南三陸町に滞在し、日本語の勉強と文化交流を図りました。民泊家庭とも大きな絆が生まれ、今後学生たちは「南三陸交流大使」として台湾と南三陸の架け橋となることが期待されています。

民泊での深い交流や体験活動で暮らしを満喫

日本語の勉強と文化交流を目的に、一般社団法人南三陸町観光協会が主催の「2020南三陸町冬季日本語及び日本文化研修旅行」が1月31日から2月13日まで開催されました。台湾の大学生25名が参加。参加したのは高雄科技大学と文藻外語大学の1~4年生です。交流を通じて南三陸と台湾の架け橋になってくれることを期待して実施され、2018年度の夏・冬に続き、3回目の開催となりました。

本プログラムに参加をしていた学生は、これまでにプログラムに参加していた先輩や、観光協会で実施しているインターンシップで南三陸に滞在していた学生におすすめされて参加をした学生などがいました。

2週間の滞在は、南三陸町内での民泊。今回は町内6家庭に協力いただき、深く濃い交流を行いました。

日中は国際交流協会の日本語研修を行うほか、オクトパスくんの色塗り体験や農業体験など南三陸町内での体験活動のほか、蔵王町への研修旅行など盛りだくさんの経験をしました。

自席に座った参加者が見ているなか、スクリーンとホワイトボードが設置された前に立つ、台湾の女子大生と女性がメモを見ながら話をしている写真

日本語講座の様子

両手に手袋をつけエプロンを着用した参加者たちが、女性の担当者の指導の元、巻き寿司作り体験を行っている様子の写真

日本食体験も実施

2月12日にはお世話になった民泊家庭の方を招待し、「台湾の観光事情」「台湾旧正月」「台湾のグルメ」「台湾と日本の面白い違い」「プチ中国語講座」の発表が行われました。大学で日本語を学んでいる学生だけではありませんが、発表はもちろんスライドまですべて日本語で作成されていました。

スクリーンに「揚げ餅の砂糖まぶし」と書かれ2枚の写真が表示されたスクリーンの右側に、マイクを持った台湾の女子大生が台湾のグルメについて発表を行っている写真
お菓子が入った大きな袋や箱が置かれたテーブルの周りに台湾の女子大生や日本人の女性が座ってお菓子を食べている写真

「南三陸交流大使」として今後に期待

文藻外語大学日本語学科4年生のソヨウテイさんは、「クラスメイトに推薦してもらって、参加をしました。日本語を学んでいますが、日本に滞在をして文化を学んでみたいと思いました。ホームステイも、蔵王での体験も面白かったですが、オクトパスくんの色塗り体験がとてもおもしろかったですね。とても楽しい研修となりました」と笑顔で研修を振り返ります。

モスグリーン色の服を着た男子大生が、カメラに向かって右手でサムズアップのポーズをとっている写真

高尾科技大学観光管理学科1年生のヤンツーイーさん。「日本のアニメ文化が大好きで、中学生の頃から日本にハマっていたんです。その後はジャニーズ、特に嵐のファンになって、日本語はアニメやドラマから学んだんです。日本に来るのは軽井沢に家族旅行で行ったのについで2回目です。日本に長い期間滞在できて日本のことをさらに好きになったし、ホームステイでの経験は本当にすばらしいものでした。また会いに来たいし、日本でのインターンシップもやってみたいし、日本に関わる仕事もしてみたい」と将来の夢も膨らんでいるようです。

ベージュ色の服を着た台湾の女子大生がカメラに向かって笑顔を見せている様子をアップで撮影した写真

東日本大震災以降、強い絆で結ばれた南三陸町と台湾。今回研修に参加した25名の大学生は「南三陸交流大使」として任命されました。南三陸町での2週間に渡る経験をこれからどのように生かしていくのか。台湾と南三陸町の架け橋として、交流の継続と発展に貢献してくれることでしょう。

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