周囲には木が茂った山や見え、道路沿いに建っている真新しい2階建ての白い学生寮の写真

2023年度から学校名「南三陸高校」へと校名変更する宮城県立志津川高等学校。宮城県内初となる生徒の全国募集のモデル校となり、全国からの学生の受け入れ準備を進めてきました。親元を離れ暮らすことになる学生の拠点となる学生寮「旭桜寮」が南三陸町志津川地区に整備され、2月16日(木曜日)に竣工式が執り行われ、神事によって完成が祝われました。

実際に入寮した生徒による寮紹介映像が完成しました!是非ご覧ください!(2023年7月8日 追記)

「アイルーム南三陸」を移設整備して完成した高校寮

入谷地区で営まれていた「アイルーム南三陸」の2階3階部分を志津川地区に移設し学生寮として整備しました。アイルーム南三陸は復興作業に携わる方々に向けて整備されたビジネスホテル。

復興工事の終了に向かっていくことに伴い、2021年8月末に営業を終了していましたが、分割・移設し再利用することができるモジュール工法の特性を生かし、2022年2月に町と協定書を結び、高校寮完成へ動いてきました。

周囲には濃い緑の木々が生い茂る山が広がり、砂利の敷かれた広場の前に建っている3階建ての黒と白の外壁の学生寮の写真

「アイルーム南三陸」の2階3階部分を移設した 画像提供:南三陸町観光協会

安心安全を優先し、生徒が快適に過ごせるよう配慮

建物の裏には背の高い杉の木が密集し、舗装された道路のそばに建っている2階建ての薄いベージュ色の学生寮の写真

建設された寮は鉄骨2階建てで、1階は食堂や自習室、多目的ルーム、ランドリー室などがあり、2階はバストイレ付きの個室が24室設けらています。

寮母・管理人が住み込み、学校との連携を図るコーディネーターも寮暮らしの生徒への食事の提供や生活面でのサポート、セキュリティ対策も施され、生徒が安全に暮らせるサポートが実施される予定です。

高校までは徒歩25分ほど。BRT志津川中央団地駅に隣接しており、周辺には南三陸図書館(生涯学習センター内)、スーパー、薬局などもほど近く、生活していく上での利便性も高い場所です。

自然光が差し込む明るい室内にシングルベッドと木の机、冷蔵庫と電子レンジが備え付けられた細長いワンルームの部屋の写真。

個室なのでプライバシーも確保

白い壁に囲まれたユニットバスの空間に、洋式トイレと小さな洗面台、カーテンで仕切られた浴槽が配置された清潔感のあるバスルームの写真。

ユニットバス付き

白い壁と黒い扉が左右に並ぶ明るい屋内廊下の奥に人物が立ち、天井照明が等間隔に設置された学生寮の廊下の写真。

各部屋に施錠できるのでセキュリティも安心

白い壁と天井に囲まれた清潔感のある室内に、大型冷蔵庫やコンロ、換気フードなどの厨房設備が整い、手前のカウンター越しにキッチン全体が見渡せる給食室の写真。

食事面でのサポートも充実

大きな窓から光が差し込む明るい室内で、白い柱が等間隔に並び、床には薄いグレーのラインが引かれている共用スペースの写真。

食堂も広く開放的

白とベージュの二階建ての建物が奥に建ち、手前には黒い屋根と赤い案内板のあるガラス張りのバス停のような構造物が道路沿いに設置されている、施設外観の写真。

BRT志津川中央団地駅のすぐ裏手にありアクセスも良い

一度しかない青春を過ごす場に

神主が紙吹雪をまきながら祝詞をあげ、巫女が榊を持って神前に立つ、竹や幣束で飾られた祭壇の前で執り行われる地鎮祭の様子を写した写真。

「アイルーム南三陸」を運営していた株式会社アズ企画設計の代表取締役松本俊人さんは竣工式に出席し、「震災の復興が順調に進み弊社が経営していたホテルの再利用として、高校寮として活用できることを非常に嬉しく思う。寮の完成、全国募集がきっかけとなって南三陸地域の発展を願っている」と話しました。

背後には榊や野菜が供えられた神棚が並び、紅白のリボンが付いたマイクの前で、白い胸章をつけた松本俊人さんが地鎮祭の祭壇の前で挨拶を述べている写真。

これまで町では3度にわたって県外募集の生徒向けにオープンキャンパスを実施しました。県外から5名が入試に出願。3月の一般入試に合格すれば晴れて南三陸高校生として、この旭桜寮で3年間を過ごすことになります。

佐藤仁町長は「生まれ育った町を離れて、南三陸を選んでくれた。たった一度の青春をここで満喫してほしい。町としても全面的にバックアップするので、有意義な時間を過ごしてほしい」と話しました。

背後には榊や野菜が供えられた神棚が並び、紅白のリボンが付いたマイクの前で、赤い胸章をつけた佐藤仁町長が地鎮祭の祭壇の前で挨拶を述べている写真。

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