ベンチのある東屋や管理棟が見える松の木に囲まれたキャンプ場から見た夕焼けに染まった空と海の景色を、閉じられたノートパソコンが置かれている東屋から撮影した写真

今回、南三陸町観光協会さんからお声がけいただき、モニターとしてワーケーションさせて頂きました。昨年に引き続き、ワーケーションでは2度目の滞在となる南三陸町。自然豊かな南三陸町に滞在してみて実際どうだったか、ワーケーションをする上でのポイントを含めてレポートします。

ワーケーションとは?!

日が沈みかけた薄明かりの空の下、静かな湾に小さな漁船が点在し、遠くの島や山々のシルエットが映る穏やかな港の写真

そもそも「ワーケーション」とは、「ワーク(働く)+ バケーション(休暇)」が組み合わされた言葉で、観光地などで休暇を楽しみながら仕事をすることを言います。海外では以前から実際に「Workcation」という言葉で使われています。

近年リモートワークが普及したことで、多くの方が職場以外の場所でも仕事をすることが可能になりました。ワーケーションは旅行先に長期滞在できたり、普段とは違う刺激を受けるので、仕事の生産性アップにも繋がるなどいいこと尽くめです。

ちなみに私は、約4年間パソコン一つでWeb制作などの仕事をしながら海外を旅する、いわゆるワーケーションを各国でしてきました。今まで海外を見てきましたが、国内も知らない所がたくさん!森と海に囲まれた自然豊かな南三陸町の滞在は、さまざまな魅力がつまっていました。

自然の中でリフレッシュ!神割崎キャンプ場

普段キャンプはしない派ですが、戸倉地区にある神割崎キャンプ場はそんな私でも気軽にワーケーション滞在ができました。

まず、キャンプ場ですがWi-fi(ワイファイ)が完備!そして宿泊したログキャビンの中は、電源やエアコンもありお家のように暖かく快適。2021年には新しいキャビンも新設されてとても綺麗でした。もちろんテントでの宿泊も可能です。

雲一つない青空の下、傾斜のある敷地内に背の高い松の木が並び、2つのベンチが設置された芝生広場に、3棟の明るい木造キャビンが立ち並んでいるキャンプ場の写真

夜は満点の星空に癒され、朝は鳥のさえずりと波音を聞きながらの目覚め。キャビンの外にあるテーブルにパソコンを広げて、水平線から昇る朝日を見ながらお仕事。美しすぎた光景は今でも忘れられません。こんな贅沢なロケーションはないですね。

ベンチのある東屋や管理棟が見える松の木に囲まれたキャンプ場から見た夕焼けに染まった空と海の景色を、閉じられたノートパソコンが置かれている東屋から撮影した写真

キャンプ場の管理棟にはレストランもあり、窓も大きく雄大な景色を望めれる店内。こちらでもお仕事がしやすい環境になっていました。ちなみに夜は手ぶらでBBQもできるので、本当に何の準備もいらずにキャンプ+ワーケーションが楽しめます。ただ、トイレやシャワーはログキャビン内にないので共用施設の利用となります。

手前に幹の太い木があり、その奥に荒々しい波が流れ込む細い海峡と切り立った黒い岩壁が見え、先に水平線が覗いている神割崎の写真

キャンプ場からすぐの神割崎に行くと、二つに割れた奇岩の間から荒波がしぶきを上げ、波が押し寄せる様子を見ることが出来て迫力満点!

綺麗で温かみのある宿でお仕事!まなびの里「いりやど」

里山に静かに佇む宿泊施設「いりやど」。ワーケーションで宿泊した方々にここはオススメ!と言われていたのですが、納得。

宿全体がとても綺麗で、お部屋も南三陸産の杉をふんだんに使用して造られているのですごくリラックス。そしてWi-fi(ワイファイ)が早くてお部屋でも共用スペースでも仕事がしやすい環境が作られていたので、リモートワークするにはとても快適でした。

窓側の木の机の上に開いていないノートパソコンが置かれ、窓の外には雪景色と山が見える作業スペースの写真

また、廊下一面には自由に読める本もびっしり。その中には震災関連の本も。2011年の東日本大震災についてもっと深く知りたかったので、さらに学ぶきっかけをもらえました。宿泊施設に本棚があると、普段読めない本も時間をかけてじっくり読めるので嬉しいですよね。

長い廊下の左側の壁に木の棚が並び、様々なジャンルの多くの本が展示されている学びの廊下の写真

若旦那が漁師さんの民宿「下道荘」

今回は、民宿にも泊まりワーケーションしました。食事が人気でアットホームな雰囲気が魅力の民宿「下道荘」。こちらではよりくつろいで、Wi-fi(ワイファイ)もありゆっくりと仕事をする事ができました。

なんといっても夕食が楽しみで。さすが漁師さんの宿、ボリュームもすごい新鮮な海の幸を存分に堪能しました。食事を楽しみにがんばれる、というのも民宿でワーケーションする魅力の一つですね。

和風の机の上に、釜で炊いたご飯、刺身や鍋、小鉢などが並んだ豪華な和定食の写真

ただ、お部屋は高めの机と椅子がなかったので長時間仕事をするのは少し難しくなってしまいますが、今後設定を検討されているとのことです。ちなみにお風呂は24時間入浴が可能。気分転換にいつでも入れるのは嬉しいですね。

南三陸町で見た!食べた!感動したこと

仕事が落ち着けば観光へ。南三陸町で見て感動したこと、美味しかったものをいくつかご紹介します。

まず、最近野鳥の撮影にハマっている私にとって嬉しかったのが、絶滅危惧種に指定されている「コクガン(鳥)」が見れたこと(冬季のみ)。戸倉地区の「南三陸・海のビジターセンター」へ行くと望遠鏡で志津川湾のコクガンを観察させてもらえました。400羽以上の数にびっくり。

隅に雪が残った広いテラスで、二人の女性が望遠鏡を使って海の方向を眺め、コクガンの観察をしている写真

そして、志津川地区にある荒澤神社に行くとなんと樹齢800年の「太郎坊の杉」という杉があり、その佇まいは圧巻。宮城県の天然記念物に指定されている杉で、その歴史の長さと存在感に感動しました。

「太郎坊の杉」と書かれ由来を記した案内板が設置されている傍に、注連縄が巻かれた大きな杉の木が立っている写真

また、南三陸町の名物として大人気の商品、オクトパス君の「Yes工房」へも。「オクト(置くと)+(試験に)パス」する合格祈願の縁起物なんです。受験シーズンは全国から注文が殺到していて大忙し。中では実際に作られている工程を見学させてもらえます。かわいすぎます。

赤く塗装されたタコの形をしたオクトパス君の小さな置物が整然と並べられて乾かされている工房の写真

工房からすぐの入谷八幡神社では、このオクトパスくんの巨大なブロンズ像がお目見え!こちらでのお参りも欠かせませんね。

木造の神社の前に、六角形の形をした屋根付きの建物内に小さな赤いタコの形をしたオクトパス君の祈願ダルマが置かれている入谷八幡神社の写真

次に食について。まず、お昼も夜も訪れた「Oct-VIN369」というお店。

こちらはカウンターのみのお店で、そこがオーナーさんとも他のお客さんともおしゃべりがしやすい素敵な雰囲気。またお料理がどれも美味しく、特に看板料理でもあるたこ焼きは手が止まりませんでした。

白い皿にチリソースとマヨネーズがかけられ、黒い皿にマヨネーズがかけられた2種類のたこ焼きが盛り付けられている料理の写真

そして地元の方々に人気のレストラン「ちょこっと」へも。お母さんと娘さんで営まれているのですが、お店に入るとお二人の優しい笑顔にホッとします。そしてお店はなんと、木材だけを利用して建てられている伝統的な板倉構法という造りで、とても温かみがあります。メニューは日替わりと週替わりのご飯もボリューム満点で大満足!

白いお皿に、ご飯とからあげ、サラダ、小鉢、スープがセットになった定食プレートの写真

もちろん南三陸町に来たので海鮮もいただきました。さんさん商店街にある「食楽 しお彩」では「親方の気まぐれ丼」というのを注文。

何が来るか分からないけれど絶対美味しいものが来る!という確信の元、やっぱりきました!豪華な海鮮丼!

赤い丼に盛られた海老・まぐろ・ホタテなどの刺身と海藻が色鮮やかに盛られている海鮮丼の写真

食事がとにかく美味しい南三陸町。1つだけ注意点は夜はお店の時間が早く閉まってしまうこと。宿で夕食付きにするか、事前にお店の時間を調べておくことをオススメします。

次回はここでもお仕事したい

南三陸町には、いわゆる大手チェーンのカフェなどはありませんが、この町ならではの温かみのある場所がもっと増えていくと嬉しいですね。

ちなみに、次回仕事したい場所の一つが「南三陸町図書館」。こちらも南三陸産の杉をふんだんに使用した作りで、仕事や勉強ができるスペースがあるようです。木の温もりを感じれる環境っていいですよね。

あと、さんさん商店街に「雑貨と珈琲の店サタケ」という自家焙煎珈琲のお店があります。今回はテイクアウトをしたのですが、次回はこちらの美味しい珈琲を頂きながら、店内でお仕事出来ればと思いました。

木製ベンチや観葉植物などがある店先で、「雑貨と珈琲の店サタケ」とイラストが描かれた紙コップを手に持っている写真

充実したワーケーション滞在を過ごせた南三陸町。

森と海に囲まれ、南三陸町に来て空気を吸うだけでもリフレッシュできて仕事にもいい影響が出る、そんなところです。

そして南三陸町では行く先々で町民の皆さんが温かく迎え入れてくれるので、居心地も良くそれもまた訪れたい理由の一つ。今後ワーケーションをご検討されている方の参考になれば嬉しいです。

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