海を見渡せる「名勝 神割崎」と書かれた看板の傍に、ヘルメットを被り自転車に乗ったライダーが集まっている写真

震災後、東北の復興を後押しするためにと始まったサイクリングイベント「ツール・ド・東北」。第7回を迎え、今年も全国各地から多くのライダーが集まり開催されました。イベント収益の一部は、サイクルツーリズムを後押しするための基金に積み立てられており、南三陸町もご支援いただいております。当日の様子を合わせてお届けします。

震災復興を支援するサイクリングイベント「ツール・ド・東北」

「ツール・ド東北」とは全国的にサイクルツーリズムが広がりを見せている中で、東日本大震災後の2013年から宮城県石巻市をメイン会場に開催されているサイクリングイベントです。主催はYahoo!株式会社と河北新報社。「東日本大震災からの復興支援と、震災の記憶を未来に残していくこと」を目的に、大会規模を発展させながら10年間継続することを目標に開催しています。

例年2日間にわたり、各コース開催していましたが、今年は来年度に向けた新コース視察のため、1日目はメイン会場でのイベントのみと、2日目はライドイベントのみと集約し開催されました。昨年度は、2日間で3649名のライダーが全国から参加。今年は過去最多となる、3973名のライダーが全国から参加しました。

一列に並んで停まっている手前の自転車に英語で「TOUR de TOHOKU」と書かれた黄緑色の旗が設置された写真

地域のお母さんが活躍!

晴天の中、開催された第7回「ツール・ド・東北」。町内には3カ所のエイドステーション(休憩所)が設けられ、三陸の食材を活用した食事が提供されました。なかでも多くのライダーが立ち寄ったのは、神割崎エイドステーション。早朝から地域のお母さんがカレーやおにぎりを準備して、疲れたライダーのみなさんを受け入れていました。おにぎりには三陸ワカメごはんと、具材に銀鮭フレーク。カレーには南三陸名産であるタコとホヤがトッピングされていました。

白いテントの下でお揃いの黄緑色のシャツを着たスタッフの方々が、ライダーの方々に冷やしたペットボトルの水を手渡している写真
お揃いの黄緑色のキャップを被りシャツを着たボランティアの方々が、ライダーにカレーライスを手渡そうとしている写真

地域住民のみならず、全国からボランティアに参加している人もいました

芽吹き始めた、サイクルツーリズムの芽

年々参加者が増えている「ツール・ド・東北」。イベントで得た収益の一部は「ツール・ド・東北基金」として積み立てられています。積み立てられた基金は、自転車を活用した東北地方の観光振興やサイクリングロードの整備など復興活動の助成金として活用されています。

海が見渡せる景色の良い道路上を、縦一列に並んで自転車を漕いでいる5人のライダーの方々の写真

南三陸町でもこの助成金を活用しており、2018年から新たな観光コンテンツとして開発された「みなチャリ!」は、この「ツール・ド・東北基金」を活用しています。

「みなチャリ!」は、昨年の5月5日「自転車の日」に開始したプログラムです。スタッフの案内を受けながら、里山や町内を自転車で巡る観光コンテンツになっています。プログラムで使用される自転車は「ツール・ド・東北基金」からの助成金で購入しています。

「みなチャリ!」詳細はこちら

南三陸里山×里海サイクリング「みなチャリ!」

黒色のヘルメットを被りお揃いの黄色の自転車を漕いでいる4人の方々が入谷コースを縦一列に並んで走行している写真

「みなチャリ!」入谷コースの様子

「ツール・ド・東北」の開催により、広がりを見せつつあるサイクルツーリズム。町内でも、週末になると自転車乗りを見かけることが多くなってきました。「ツール・ド・東北」によって撒かれた種が今、南三陸町でも芽吹き始めています。今後の更なる、自転車文化の発展と活用が期待されています。

等間隔に「南三陸」と書かれたのぼり旗が立っている道路を、頭にヘルメットを被ったライダーの方々が縦一列に並んで走行している様子を後方から撮影した写真

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