夏の晴れた日に多くの人々が海水浴を楽しんでいる砂浜で、テントやレジャーシートが並び、子どもから大人までが海や浜辺で遊んでいるにぎやかな様子を写した海水浴場の写真

南三陸町の「サンオーレそではま海水浴場」が今年もいよいよ海開き!毎週イベントが目白押しです。今回は担当の南三陸町観光協会の阿部悠斗さんに話を伺いました。想いがこもったイベント情報をお届けします。

サンオーレそではまってどんなところ?

白い砂浜、青い海。子どもたちの楽しそうな声に包まれているこの場所は、南三陸町にある海水浴場「サンオーレそではま」。砂浜の全長が300メートルであることから、「3(サン)0(オー)0(レ)」と名付けられました。1999年7月にオープンしました。2011年の東日本大震災により敷地内の施設および砂浜がすべて流出してしまいました。しかし2017年7月、6年の歳月を経て再オープン。再開してから今年で3年目を迎えます。

「海水浴場の魅力は景色が良いこと。そして海水の透明度が高く、澄んでいて綺麗なことですかね」。サンオーレそではまの管理・企画運営に携わる南三陸町観光協会の阿部悠斗さんは話します。今回は阿部さんに、今年のイベントへの意気込みや海に寄せる思いをじっくりとお伺いしてみました。

青空の下、砂浜に並ぶカラフルなテントやパラソルの間で多くの人々が海水浴を楽しみ、背景には緑豊かな荒島が見える夏の海辺の写真

海水浴場から見える「荒島」。透明度が高い海は、空の青と見事なコントラストを奏でています。海水浴場の周りも自然が豊かなので、景色も楽しみながら遊泳できますよ!(写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会)

海辺に並ぶ屋台の前で、食べ物や飲み物を求めて多くの人々が列を作っている様子を写した海の家の写真

海水浴場に欠かせない海の家もあります(写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会)

「地域の人たちと一緒に」作り上げる海水浴場を目指して

「昨年は、海開きの期間中、地域住民主催のイベントに加え、観光協会が主催のイベントが多くありました」そのかいもあってか、昨年(2018年)は震災前と合わせても過去最多の6万6000人がサンオーレを訪れました。阿部さん自身も、観光協会の一員として、海水浴場の管理もイベント運営も担い、大慌ての夏を過ごしました。

今年は、「誰もが楽しめる海水浴場」をコンセプトに、昨年以上に「地域の方々と一緒に作り上げていくイベント」が盛り込まれています。

2019年のサンオーレそではまイベント情報は下記リンクをご覧ください。

中でもイチオシは「水風戦大会2019 in南三陸」と「ビーチバレーボール大会」。

砂浜に設けられたコートで赤と緑のビブスを着た参加者たちが水風船を投げ合いながら対戦し、楽しんでいる様子の写真

(写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会)

7月21日(日曜日)に開催される「水風戦大会2019 in南三陸」は、地元の南三陸ふっこう青年会が主催のイベント。優勝すると全国大会出場の切符がゲットできる、本格的なイベントになっています。

砂浜に設置されたネットを挟んで赤と黒のユニフォームを着たチームがビーチバレーをプレーしており、審判が椅子に座って試合を見守る中、海と緑の荒島を背景に試合が行われている様子を写したビーチバレー大会の写真

(写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会)

8月18日(日曜日)に開催されるビーチバレーボール大会は震災以前から行っていたイベントで、昨年復活を遂げました。昨年は大盛況で、今年も参加したいと既に問い合わせがあるほどだそう。

今年は水風戦もビーチバレーボール大会も、Facebookを通じて参加チームを募集していますが、白熱する試合を間近で見学しているだけでも南三陸の夏を感じられることでしょう。

また、飛び込み参加も大歓迎で地元住民と一体になって楽しむことができるのが、南三陸ふっこう青年会主催の8月14日(水曜日)に開催される「大盆踊り大会」です。この盆踊り、皆さんが想像する盆踊りとは一味も二味も違います。もちろん盆踊りの定番曲もありますが、流行りのJ-POPに合わせて、地元の方たちが中心にやぐらを囲んで踊りまくります。海で泳ぎ終わった後、夜でもわいわいと賑やかな音楽や声に囲まれた、素敵な雰囲気が味わえます。もちろん、飛び入り参加もOK!さらに、この日は海の家も夜まで営業しているので、おいしいご飯やお酒を楽しみながら、夜まで過ごすことができます。

紅白幕で覆われた櫓が設置された提灯が灯る夜の祭りで、浴衣姿の人々が楽しそうに盆踊りを踊っている様子を写した祭りの写真

(写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会)

夜の盆踊り会場で、やぐらの前に浴衣姿や私服の人々が集まり、提灯の明かりに照らされながら笑顔で集合写真におさまっている様子を写した写真

記念写真をパシャリ。みなさん素敵な笑顔で楽しそう。(写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会)

このように地元の人たちだけでなく、観光客も楽しめるイベントが多くあります。ここには、「地元の方だけでなく、観光に来てくれた人にも参加してもらって、交流をしてくれたらうれしい。地元の人が主催のイベントで地域の方々と一緒に、このサンオーレを活用して一緒に盛り上げていきたい」という阿部さんの想いが込められています。

サンオーレそではま 新たな挑戦

「地元の人はもちろん、地元以外の人はこの海を使って何かやってみたいと思っているのか。やりたいことがあるのならば知りたい」と阿部さんは考え、今年は、海水浴場でやってみたいイベントの公募を実施。結果、阿部さんも「予想以上」と驚くほどの10数件のイベント企画案が、県内のみならず関東地方からも集まりました。

実際に採用されたのは、「フラダンスイベント」と「スイカ割り・スイカの種飛ばし大会」の2つ。いずれも登米市在住の方からのアイデアでした。「町外の方でも自分のできること、やりたいことを企画して、積極的に携わってくれることがとてもうれしい」と阿部さんは目を細めます。

海辺で黄色い「WATER PATROL」と書かれたTシャツを着て、赤と白の帽子をかぶった阿部悠斗さんが笑顔で話をしている様子をアップで撮影した写真

南三陸町観光協会の阿部悠斗さん

「サンオーレそではまを“挑戦する場”として活用していきたい」と阿部さん。その小さな一歩として、今年はアイデアを募り、実際に2つ実施することになりました。

被災地の「悲しい」イメージの海を「楽しい」観光地に

「僕にとって海は“慣れ親しんだ場所”。海が好きだから、今も海に携わる仕事ができていることがうれしい」と阿部さんは言います。

「被災地の海は、“悲しい”イメージを持たれることが多い。それを“楽しい”観光地に変えていきたい」。その想いを胸に、阿部さんは大好きな海の、そして「サンオーレそではま」の魅力を届けるために、日々奔走しています。

後方に荒島の見える海岸で黄色い「WATER PATROL」Tシャツと青い花柄の短パン、赤と白の帽子をかぶった笑顔の阿部悠斗さんの写真

そんな阿部さんの熱い想いがつまったイベントが目白押しのサンオーレそではま。今年は7月13日(土曜日)オープン!8月25日(日曜日)まで遊泳を楽しめます。土日はイベントがたくさんあるので、ぜひ気になるイベントを見つけたら足を運んでみてください。

皆さんも一緒に「サンオーレそではま」を盛り上げてみませんか?

2019年のサンオーレそではまイベント情報は下記リンクをご覧ください。

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