前列にしゃがんでいる4名のインターン生、後方に6名のインターン生が立ち、ポーズを決めて笑顔で写ている集合写真

7月から9月までの2カ月間、南三陸町内には台湾からのインターン生19名が活躍していました。震災を機に深まった南三陸町と台湾の絆。今後のさらなる関係性の向上と相互の交流を深めるために、両町の架け橋となることが期待されています。

台湾と南三陸の絆の象徴、インターンシッププログラム

昨年に引き続き今年も台湾の学生が南三陸町で2カ月間のインターンシッププログラムに参加しました。今年、南三陸町に来た台湾からのインターン生は19名。南三陸町観光協会で5名(うちレストラン神割で2名)、南三陸研修センターで2名、下道荘で2名、ニュー泊崎荘で2名、ホテル観洋で8名を受け入れました。昨年は観光協会とホテル観洋のみでの受け入れとなりましたが、今年は町内多くの事業所で台湾のインターン生が活躍する姿が見られました。

木製の仕切りの前に、紺・赤・水色のポロシャツを着た3人の男女が横に並んで立っている写真

台湾と南三陸町の絆は東日本大震災後にとても強いものになりました。被災した南三陸の公立病院の再建のための建設費の約4割である22億円ほどは台湾紅十字社から寄付をいただいたのです。震災を機に生まれた台湾と南三陸の絆を将来に渡る相互交流に繋げるべく、南三陸町では修学旅行の受け入れや台湾でのプロモーション活動を行ってきました。

その一環として昨年から始まったインターンシッププログラム。今回参加した19名の中には昨年のインターンシッププログラムに参加した学生もおり、継続して南三陸に訪れるきっかけとなっていたようです。

2カ月間の成果を住民の前で発表

7月から始まった南三陸町でのインターンシッププログラム。2カ月間の各事業所での業務を終え、成果報告会が9月4日(月曜日)に南三陸ポータルセンターで開催されました。南三陸町観光協会でインターンシップを行った3名は、期間中には町民向けの中国語講座開催、中国語での地域情報の発信、台湾の方が喜びそうなツアープランの開発などを行いました。さらに、日台の相互交流をより深めるために南三陸町民に台湾の情報を知ってもらうパンフレットを制作していました。

木の温もりを感じる明るい室内で、20人ほどの大人たちが折りたたみ椅子に座り、前方で資料を読み上げる女性の話に集中して耳を傾けている様子が映っている写真

レストラン神割でインターンした2名は、日本の方々にも台湾の食べものを食べてもらいたいと、夏祭りや福興市などで台湾料理を出店。台湾風ラフテー丼やタピオカミルクティー、台湾風タンピンなどを提供し、お客さんにも大好評となっていました。

木の温もりある室内で、赤いポロシャツを着た台湾からのインターン生が、「成果発表会 ご清聴ありがとうございました」と映し出されたプロジェクタースクリーンの横に立っている写真

「買っていただいた方がおいしそうに食べる姿がとてもうれしかった」と話していました。

南三陸研修センターでインターンした2名は、南三陸の紹介や南三陸研修センターが運営する宿泊研修施設「南三陸まなびの里いりやど」の台湾語ホームページの作成。台湾人学生向けのモデルプランの作成などを実施。さらに、宿のフロント業務の台湾語の会話帳の作成など、インバウンド強化にむけた取り組みを実施しました。

白いポロシャツを着た若い女性が、プロジェクターに映し出された中国語・日本語・英語の三言語で書かれた浴場利用案内について、指を差しながら丁寧に説明している写真
「いりやど(Iriyado)」という宿泊施設の紹介ページで、木造の温かみある建物の夜景写真とともに、宿泊施設の特徴やサービス内容が繁体字中国語で詳しく説明されているサイトの写真

帰国後も台湾と南三陸の架け橋に

南三陸町での2カ月間はインターン生にとっても、受け入れた南三陸町民にとっても非常に意味のある期間となりました。震災から始まった南三陸町と台湾の絆。台湾に戻ってから、2カ月間の経験をもとに、南三陸町と台湾の今後の架け橋として、さまざまな場面で活躍していくことになるでしょう。インターン生19名の今後の活躍を期待しています!

南三陸ポータルセンターの前で、観光バスを見送る人々が「謝謝你們來南三陸町 請再來玩」と書かれた横断幕を掲げて手を振っている写真

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