安全祈願祭の祭壇の前で、左胸に胸章リボンをつけ黒いスーツと白い手袋とマスクをした佐藤町長が、木製の鍬で盛り砂の山を掘り起している鍬入れの様子の写真

道の駅安全祈願祭の様子

令和3年1月12日に「南三陸町 道の駅」の安全祈願祭が執り行われました。さんさん商店街のすぐ隣に建設され、来年2月の完成を目指します。道の駅内には、震災伝承施設も併設される予定です。

海が見える展望デッキ。南三陸杉も使用

さんさん商店街のすぐ隣に建設が予定されている「南三陸町 道の駅」の安全祈願祭が、1月12日に執り行われました。鉄骨造りを基本にしながら、壁材などで使用する木材は南三陸杉を使用。施設一部には2階展望デッキも設けられ、海を眺めることができるよう設計されています。さんさん商店街と中橋・復興祈念公園を1つに繋げ、これまでの復興の歩みを未来へ繋げる拠点施設を目指しています。

黒いスーツを着てマスクをしている複数の関係者が椅子から立ち上がり、神職の衣装を着た人物の前でお辞儀をしている式典の様子の写真

“伝承・観光・交通” 3つを束ねる複合施設

南三陸町道の駅は、伝承、観光、交通の3つの機能を併せ持つ施設としての運用を目指しています。伝承機能では、道の駅内に震災伝承施設が併設され震災や防災減災を学ぶ場としての機能が予定されています。観光と交通においては、24時間利用可能な駐車場や公衆トイレなどを設置。JR志津川駅など公共交通機関の発着場も併設することで、観光拡大と憩いの場としての利用に期待をかけています。

橋が架かっている川や奥まで流れる湾や緑地と山々が広がる手前に、広い駐車場の奥に複数の建物が並んでいる風景を上空から捉えた道の駅の完成予想図
安全祈願祭の場に設置されたテーブルの上に、周囲に広い空間や通路、小さな人形が配置され、大きく角ばった2重の屋根を持つ道の駅の建築模型の写真

施設延べ床面積 1,417.59平方メートル

機能や空間をつなぐ“穴”

南三陸町道の駅はさんさん商店街側に抜けることができる、大きな穴が特徴です。設計をした隈研吾さんは「3つの機能を束ねることは、複雑で苦労しました。建物の真ん中に大きな穴を開けることで、この穴がいろいろなものを繋ぐ、鳥居のような役割を果たしている」と話しました。

紅白幕が貼られた安全祈願祭の会場の右側に近代的な建物の完成予想図が描かれたパネルがイーゼルに立てかけられ、中央のテーブルに建築模型が置かれ、左側にマイクを持つ隈研吾さんが立ち説明している写真

施設概要を説明する隈研吾さん。「節目とも言える道の駅安全祈願祭を迎えられ感慨ひとしおだ」と挨拶した。

佐藤仁町長からは「今の町が出来てきたのは、震災当時からは考えられない。全国の皆さんに震災伝承館にお越し頂き、隣の商店街では買い物や食事をして、祈りの場所で手を合わせていただきたい。この場所が新たな町の顔になって欲しい」と話しました。

紅白幕が貼られた安全祈願祭の会場で、左胸に胸章リボンをつけ水色のネクタイを締めたスーツ姿の佐藤町長がマイクスタンドの前で挨拶を行っている式典の様子の写真

安全祈願祭当日、大雪に見舞われた南三陸町。町長挨拶では「自然の神に見守られながら、復興の歩みを進めてきた」とこれまでの式典を振り返り話した。

来春オープンを目指す、町の新たな象徴

南三陸町道の駅の完成は、2022年2月を予定。施設のオープンは来春3~4月頃を目指しています。さんさん商店街がオープンしてから、観光客数が増加している南三陸町。そして今回、新たな南三陸町の象徴として建設が始まった南三陸町道の駅。さんさん商店街と中橋、復興祈念公園が連動した、新たな誘客が期待されています。

紅白幕が貼られた安全祈願祭会場で、それぞれが人々が行き交う近代的な建物の異なる視点からの三枚の大きな道の駅の完成予想図が木製のイーゼルに立てかけられ展示されている写真

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
本ページに関するお問い合わせ