園庭で、数人の園児たちが赤や青の体操服と動物の絵が描かれたオレンジ色の紙の帽子をかぶり、隊列を組んで歩いている様子の写真

今年度より南三陸町立名足保育園は南三陸町立名足こども園に名前が変わり、入谷ひがし幼児園とともに認定こども園としてスタートしました。

認定こども園とは?

認定こども園とは、都道府県知事が条例に基づき認定します。幼稚園と保育所の良いところを活かし、こども達の『教育』・『保育』・『子育て』を統合的にサポートし、保育者の就労の有無に関わらず利用可能になります。

保育体制も1~3号認定の3段階で保育内容が変わります。1号認定は『教育』保育時間(9時~13時)2,3号認定は『保育』がメインです。

2号認定と3号認定の違いは保育時間が短時間(8時30分~16時30分)か標準(7時30分~18時30分)の違いです。

また南三陸町では、保育料の軽減や職員の増員、お弁当持参から給食の導入などの変化がありました。そして、こども園になったことにより、就労の有無に関係なく利用できるようになりました。地域子育て支援事業で子育て家庭の支援も可能になるなど受け入れの間口が広がり待機児童の解消に期待ができます。

南三陸町立名足こども園では!!

「なたりこどもえん」と書かれた看板が掲げられた、ガラス張りの入り口とベージュとレンガ調の外壁が特徴的な幼児施設の建物外観の写真

いきなり、難しい言葉で始まりましたが、実際に行ってみました!突撃レポート!

名足こども園では、現在34名の園児たちが通い、昨年より5名増えたそうです。

取材に伺った日も子ども達が元気に遊んでいました!

名足こども園では『地域に開かれた名足こども園』を目指し、地域子育て支援として施設を利用する方だけではなく、イベントに利用者以外の子どもや保護者も参加できるようにしているので、保育施設を利用してないお子さんや保護者の方も喜ばれています。

今年度から始まった給食は、南三陸町立伊里前保育所で作られた給食を栄養士さんや職員さんが運んできてくれます。子ども達は、給食にはじめは慣れず、戸惑いもあったそうですが、今は慣れておかわりする子も増えてきたそうです。こども園では、給食の前に栄養調べを行ったり食育にも力を入れたり、園児や保護者の方と会話も増えました。

奥では保育士が数人の子どもたちと一緒に遊んでおり、明るい木の床と大きな窓に囲まれた室内で、多くの園児たちがボール遊びやおもちゃで自由に遊んでいる様子の写真

入谷ひがし幼児園では!!

背景には遊具や送迎バスが見える、自然に囲まれた園舎の前の広い園庭で、白い体操服と赤や青の短パンを着た大勢の園児たちが間隔をあけて整列し、男性保育士の動きに合わせて体操のような運動をしている様子の写真

現在36名の園児が通う入谷ひがし幼児園取材に行った日は運動会に向け練習をしていました!!

木々に囲まれた背景には園バスや遊具が設置された園庭で、数名の保育士がお揃いの黄色いTシャツを着て誘導するなか、赤やオレンジの動物のお面を頭にかぶり白い体操服と赤や青の短パンを着た園児たちが、女性の保育士さんを先頭に整列しながら行進している様子の写真

入谷ひがし幼児園でも保育士が増員され、今まであった年長、年中、年少のクラスではなく、年齢でクラスが分けられていました。気を付けていることは、「普段の生活の安全と、送迎にバスを利用するので、バス事故がないように安全運転を心がけています」とのこと。

そして、施設には新たに給食を作る調理室が整備され、美味しい給食が提供されていました。こちらも最初の頃は給食に慣れるまで時間がかかりましたが、今はよく食べるようになりました。

投薬依頼書の収納箱などが置かれている掲示板に、行事の写真や給食の献立表、「子育て支援事業を始めました」と書かれた案内、休園日のお知らせなどが掲示されている写真

入谷ひがし幼児園では、4つの教室に力を入れているそうです。

空手の基礎を学ぶ教室『元気教室』、リズムにあわせて体を動かす『リトミック教室』、礼儀作法の教室『ニコニコ教室』、外国人の先生から英語を学ぶ『英語であそぼう』教室の4つ。

入谷ひがし幼児園でも認定こども園になり園児の人数が増えたそうです。

子ども達、保護者の様子は??

両施設給食になり、子ども達も楽しみが増えたようです。保育時間なども変更し、最初は不安も感じられましたが、今は毎日元気に過ごしているようでした。保護者の方も給食や保育時間に対しても、喜ばれています。

認定こども園になった事により給食の導入や保育料の軽減、保育受け入れの間口拡大など子育て家庭には本当にありがたいという声が多く、子育て環境も整ってきたと感じられました。

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