木の箱にアルファベットが1文字ずつ書かれた木製の音板が並んだ木琴の写真

春の訪れを感じさせるような穏やかな日。
南三陸杉の、コンッという優しい響きが室内に響き渡ります。

木の箱にアルファベットが1文字ずつ書かれた木製の音板が並んだ木琴の写真

2月13日(土曜日)~14日(日曜日)にかけて「プロとともに学び実践する『南三陸杉で学ぶ地域資源の商品化』」というツアーが開催されました。
リアス式海岸に代表される海資源に注目が集まりがちな南三陸ですが、森林が町の80%近くを占め、林業が盛んな側面にスポットを当てて開催されたものです。
参加者は東京から、仙台から、そして三陸沿岸で復興支援に携わる人などさまざま。

杉林の写真の下に「プロとともに学び実践する『南三陸杉で学ぶ地域資源の商品化』ツアーガイド」と書かれた資料の写真

あまり知られていませんが、古くは伊達公に献上されていたというほど高品質な南三陸杉。
町内で100年以上も製材業を営む丸平木材株式会社の小野寺氏、そしてプロパーカッショニストで元上々颱風、CHEMISTRYのバンドマスターなども務めた後藤まさる氏という二人のプロフェッショナルに学びながら、参加者たちは木材を活かした打楽器作りに挑戦しました。
高品質な地域資源の商品化というプロセスを体感できたようです。

男女2人が木箱にねじ回しでねじを留めている様子を男性が見学している写真
アルファベットが一文字ずつ書かれた、1つの側面に丸い穴が開いている大きさの異なる木箱が4つ積み重なっている写真

実際に完成した楽器はいずれも新開発の木琴、カホン、cube toneの3 つ。
ツアーの最後には手作りの楽器も加えながらセッションも行われました。

木琴や木の箱でできた楽器、ドラムセットが並ぶ中、ギターを持った男性ともう一人の男性が椅子に座って演奏をしている様子の写真

「木にこんなに親しみを感じたことはなかった。生きている木の温かみをはじめて体験できた。」「みんなで楽器を作っていくプロセスが楽しかった。音がちゃんと出たときは感動!」「こうした木のぬくもりを通じて、人と人とが交わる場ができれば。」といった参加者の声が、本ツアーの満足度の高さを物語っています。

大小の木の箱や木琴を持った男女6人と、子ども連れの男女が集まって写った記念写真

これから本格的に町づくりのフェーズに入っていく南三陸町。
そこでは地域資源に気づき、それを活かすことが必要不可欠となることでしょう。
「海も山も魅力がたくさん」な町を知ることのできる今回のようなプログラム、これからも頻繁に開催されることを期待します!
(浅野)

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