教室内で若者たちが立ち上がり、右手を上げて前に立つ男性の指示に耳を傾けているワークショップの様子の写真

夏休み、皆さんはどんな事をしましたか?
海、花火、お祭り、キャンプ、合宿…夏はイベントがいっぱいですよね!
8月12日~14日、町内では“Meets Green南三陸”という2泊3日の合宿が開催されました。

Meets Green 南三陸は、特定非営利活動法人キッズドア主催の、フィールドワーク合宿。
“地域の自然環境の保全と復興を支える人材の育成”を目的としたこの合宿では、町内で環境産業や農業・林業に取り組んでいる方々と連携し、中高生に環境教育を行います。

第1回目となった今回の合宿には、南三陸・東京・仙台から中高生とサポーター役の大学生、約20人が参加しました。

教室内で若者たちが立ち上がり、右手を上げて前に立つ男性の指示に耳を傾けているワークショップの様子の写真

1日目のメインは“資源循環型地域産業育成ゲーム”。
4班に分かれ、班内で森・里・海・街・役所・都市と役割を決め、地域(森・里・海・街・役所)内で経済が回るように、進めていきます。

テーブルを囲んだ若者たちが、資源循環型地域産業育成ゲームのワークに集中して取り組んでいる写真
複数人の若者のグループが席に座り、資源循環型地域産業育成ゲームに真剣に取り組んでいる様子の写真

今回は、最終的に地域内で1番多くお金を持っている班が勝ちというもの。
“お金持ち”になるため、一か八か、リスクがあることでもどんどん挑戦していった町や、ゲームオーバーにならないよう、ゴミ処理や人口を保つ事を行なった町など、結果は様々。

ゲーム終了後、今度は自分たちがどんな町に住みたいか?ということを考えます。
ゴミがなくてきれい、犯罪がなくて安全、公園や自然がある、コンビニがある、交通の便が良い…。

5人の参加者がカラフルな付箋にペンで意見を書いているグループワークの様子の写真
多くの付箋が貼られた模造紙を2人の若者が前で持ち、左側に立つ男性が説明している発表の様子の写真

ゲームの時とは違い、お金やリスクのある事については、どの班も挙げていませんでした。

2日目は、いよいよフィールドワーク。
実際に現場を見て、話を聞いて、感じて、学んでいきます。

最初は田んぼにて。
農家の阿部さんのお話です。
阿部さんは、ササニシキの減農薬・無農薬栽培をしています。
以前ように農薬は使えないからすごく大変なんだ、と語る阿部さん。
(以前阿部さんをご紹介した記事はコチラ→ササニシキの復活/南三陸の田んぼ)

緑豊かな田んぼの前で、麦わら帽子をかぶった男性が学生たちに説明をしているフィールドワークの写真

大変だけど作る、その理由は…

「この田んぼの周り、川がないでしょ?でもここには、山で蓄えられた雨水が少しずつ流れてくる。
だから、こうしてここで田んぼができる。そしてその水は川へ海へと流れていく。
ここは漁業・水産業が盛んな海の町。やっぱり良い海でなくては、と思うんですね。」

電線の通る農道沿いに立つ十数人の若者が、農地を眺めながら説明を聞いている写真

きれいな海であるためにも、そこに流れていく水もきれいでなくては。
海、生きもの、人や環境への安心・安全…そのような想いから、この農業をしているのですね。

「1人で始めたけど、だんだん増えていって“点が面に”なったらいいなぁと思ってやってるんです。
他に誰もやってない“最初”っつのは、プレッシャーもあったし、おっかなかったけどね。」

それでも挑戦した、という阿部さんの言葉は、多くの中高生の胸に響いたようでした。

緑の田んぼのあぜ道を複数の若者が列をなして歩いている夏のフィールドワークの写真

明日も引き続き、この合宿の様子をお伝えいたします。

(高橋)

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