森の中で複数の青いジャージの生徒たちが白いヘルメットを着用し、斜面で木の根元付近の作業をしている様子の写真

大正大学森里海連環学による出前講座。(前回のブログはこちら)
今日は午後のワークショップの模様をお伝えします。

訪れたのは戸倉地区波伝谷(はでんや)の山林。
ここで戸倉中学校の生徒たちや大正大学の学生さん達が指導を受けながら間伐を体験します。

森の中で複数の青いジャージの生徒たちが白いヘルメットを着用し、斜面で木の根元付近の作業をしている様子の写真
森の斜面に青いジャージを着た生徒たち整列し、斜面に並んで上の方向を見ている様子の写真

細めの木を切り倒すと周囲がずいぶん明るくなりました。
「風通しもよくなったろう。
これで他の木がのびのび生長できるんだ。」
「人工林は適度に手を入れることで活きるんだよ。」

そこへ現れたのがこの大きな馬「サムライキング」。
この日は岩手県遠野市から3時間をかけて来てくれました。

馬具を装着した黒い馬が森林の林道につながれている写真

なんと帯広ばんえい競馬出場の経歴を持っているというサムライキング。
入り組んだ地形の中に踏み込み、切り倒した木材を曳いて悠々と運び出します。

黒い馬が木の丸太を曳いて林道を走りだしており、その後ろに大勢の人が集まり、走る様子を見ている写真

これは「馬搬(ばはん)」と呼ばれる運搬方法。
かつては南三陸でもよくみられた手法だそうですが、現在では姿を消してしまいました。

体重1トンのサムライキングは1トン分の荷物を曳くことができるそうです。
その姿に「かっこいいねえ」と歓声が上がります。

森林の中の道で、黒い馬が丸太を数本曳きながら歩き、作業着とヘルメットを着けた二人の作業員が同行している様子の後ろ姿の写真

「現在の林業は機械の使用が主流ですが、狭い場所では非効率。
作業によって馬と重機を使い分ける、つまり古いものに新しい知恵と技を組み合わせることで合理的な林業を行なうことができます。」

この説明には学生のみならず立ち会った大人たちも感心しきりでした。

日頃から海と共に暮らしている、町の中学生たち。
「海と山のつながりの大切さを教えてもらい山について深く知ることができました。」
授業の最後にはそんな感想が聞かれました。

参加した生徒たちが黒い馬の顔を撫で、交流を楽しんでいる様子を写した写真

(日比谷)

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