太くて長い丸太が屋外で何段にも整然と積み重ねられている様子が写っている写真

町内の8割弱が森林である南三陸町は、木材資源が豊富な町。
今回は南三陸森林組合さんにお邪魔してきました。

太くて長い丸太が屋外で何段にも整然と積み重ねられている様子が写っている写真

お話を伺ったのは総務課長の山内日出夫さん。
震災後のお話や、これからの取り組みについてのお話をお聞きしました。

椅子に座っている山内日出夫さんの写真

震災当日、組合の事務所は高台にあったため建物も従業員さんも被災を免れました。

震災後は、組合の会議室を宮城県漁協志津川支所の皆さんに臨時拠点としてお貸しすることになったそうです。
「同じ産業団体だから助け合ってやっていかないと」と山内さんは語ります。

林の中で青いショベルカーが太い木材を掴んで積み上げている作業の様子が写っている写真

今回の津波で森林も被害を受けました。
海水による塩害です。

大体、町内の杉材全体の1%程度が被害を受けており、立ち枯れてしまった塩害杉は、倒木の危険性があるため
組合では伐採処理を続けてきました。

建築材には向かないので焼却で処分(一部、発電利用)をし、今年度中には処理が終わります。

広い場所に多数の丸太が横一列に並べられ、整然と積み上げられている様子が写っている写真

「南三陸杉はよく美人杉と言われていますが、「ヤマセ」と言って6月に山にかかる海の霧が木に良い影響を与えます。

 木造住宅の建築費は高い、というイメージがありますが、決してそれほど高くはありません。
 地元には優秀な大工さんが沢山おります。
 住宅や事務所等を建築される時には、是非南三陸杉を使った木造建築も検討されてはいかがでしょうか。」
(山内さん)

震災直後に、木造で建築した15戸の応急仮設住宅はとても好評だったようで、これからの町内の災害公営住宅も167戸強を木造で建築する計画をしています。

白い壁と黒い瓦屋根の木造の建物で、建物の前には赤い旗と看板が立ち、周囲には緑の木々や草花の植栽が植えられている南三陸森林組合の外観写真

その他にも、東京の企業からの研修受け入れも行っているそうです。

「都市部に住む方々に森林整備等を通じて汗をかいていただくことで研修効果も高いですし、良い交流も生まれます。
これからは、もっと山に目を向けてもらえるように様々な視点から取り組んで参ります。」(山内さん)

町が誇る森林資源を有効利用して、木の良さを感じられる機会がもっと増えていくといいですね

南三陸森林組合

  • 住所 : 南三陸町志津川天王山138−3
  • お問い合わせ :0226-46-3119

(安藤)

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企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
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