小雨が降るなか、港に設置された屋根付き駐車場の中に人々が集まっている様子を、少し高い場所から撮った海辺全体の写真

はっきりしないお天気が続いています。週末も雨でしたが、8月17日には歌津地区田の浦で第二回『海の運動会 in 田の浦』が開催されました。

屋根付きのスペースに国旗の飾りが吊るされ、多くの人が集まって準備や見物をしている様子で、手前に「海の運動会」と書かれた看板が立っている写真

漁港へお邪魔したところ、障害物競走に玉入れにウニ採り競争。霧雨を物ともしない真剣勝負が繰り広げられていました。

ペンギンの仮装した女性が笑顔でジャンプしている様子と、奥に別の参加者たちがコスチュームを着替えている様子が写っている写真
タコの帽子をかぶった女性とサングラス姿の男性がマイクを持って司会をしているステージ前の写真
奥に漁船や湾が見える港の岸壁で、たくさんの人がカゴに向かってカラーボールを投げ入れている様子の写真
港の海上にカラフルなボールと浮き輪が浮かび、岸からたくさんの人が眺めたり写真を撮ったりしている様子の写真

地元の方、ボランティアさん、そのご家族、お盆で里帰りしたご親族などなど百数十人が入り混じり、皆びしょびしょです。

青いゼッケンを着た子どもから高齢者までの参加者たちが岸壁で手を叩いたり歓声を上げている様子の写真

主催は地元の契約会、滋賀や東京などのボランティアで結成されたNPO法人 田の浦ファンクラブです。
震災後、物資支援などで被災地に乗り込んだ人々が漁師さんを軸に集まり、今年5月には法人格を取得するまでとなったそうです。

海と人に恵まれている田の浦ですが、言ってみれば三陸にいくつもある漁師町の一つ。なぜ田の浦なんでしょうか?と伺うと、ボランティアさんは皆首を傾げます。

「うーん…たまたま地元の人が誘ってくれたから。」
「たまたま立ち寄ったのが最初で、そのあと何十回も来てる。」

屋根付きのステージの上で2人の女性が踊るなか、中央のメイド服に仮装した女性が歌を歌っている様子の写真
国旗が飾られた屋根の下で高齢の女性たちが椅子から立ち上がり、人差し指を上げた両手を左側に向けて踊りに参加している様子の写真

その「たまたま」が集まって運動会になるのですから、ご縁というのは不思議ですね。

屋根付きの会場に多くの観客が集まり、立って踊る人や座って見ている人が一緒に盛り上がっている様子の写真

そして最終種目『海の綱渡り』。震災前、本吉町大谷海岸のお祭で名物だったという競技ですが…
ひーーーーー(泣)

ライフジャケットを着た男性が、海の上に張られたロープを握って渡りながら「海の綱渡り」の種目に参加している様子の写真
岸から多くの人が見守るなか、海上をロープで滑空する参加者が海に近づいている様子の写真

腕自慢たちがどっぽんどっぽん海に落ちていきます。

ロープから手を離した瞬間の少年が海に向かって飛び込む直前の場面を捉えた写真
飛び込んだ参加者がライフジャケットを着て海を泳いでいるところを遠くから撮影した写真
ロープから勢いよく飛び込んだ女性が足を高く上げながら海に落ちる瞬間の写真

「俺がわげ(若い)頃は向こう岸まで渡ったもんだ。」
「無理言うなや。雨でロープ滑んだべ。」
「おーいケガすんでねえぞー。」

国旗が飾られた屋根の下で、観客たちが椅子に座ったり立ち上がったりして競技を見守っている写真

地域を応援し、共に楽しみ、コミュニティを広げ、保っていく。田の浦ではそんな繋がり方が実現しているようです。

濡れた参加者たちが小さな船に乗って笑顔で楽しそうに話したりしている写真

田の浦ファンクラブ
http://www.e-tanoura.com/index.html

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