霧がかかった静かな海に緑の木々に覆われた小さな島が浮かび、その周囲を小型の漁船がゆっくりと進んでいる様子の写真

「あれ、もう寝るの?」、「明日開口だから早起きしなきゃ。」こんな会話を耳にしたことはありませんか?
『開口』とは、一部の海産物に対する解漁期間のこと。
「この日この時間だけ採っていいよ!」と制限することで、ウニやアワビ・海藻といった希少な海の幸を守っています。

開口日はどうやって決まるの?

開口日は海産物の生育状況をもとに漁業組合が決定、告示を行います。

2014年6月4日は今年初のウニの開口日でした。袖浜漁港では早朝の2時間のあいだ、朝もやに浮かぶ十数隻の船を見ることができました。

沖合で一人の漁師が小さなボートに乗り、身をかがめて海の中を覗き込むように作業している様子の写真

ウニを採ることができるのは漁業権を持つ方のみ。船上からこんなカギ針で釣り上げるのだそうです。

周囲で工事が行われている近くに立つ漁師が、長い柄の先にカギのような金具が付いた数本の道具を肩に担いでいる写真

今年は例年に比べてウニの数が多い、と漁師さんは言います。

「肝心なのは身の入りだね。この辺りは岩やテトラポットの間に海藻が多いから、身の太った、色のいいウニが育つんだよ。」

海面が透き通っており、水中の岩場にたくさんのウニが群れている様子がはっきりと見える写真

こってり味のウニはあっさり味の海藻を食べて育っているんですね。
なんだか不思議な話です。

オレンジ色の容器に収穫された黒いトゲのあるウニがぎっしりと入れられている様子の写真

カゴいっぱいに揚がったウニはこの日、町の食卓を賑わしたようです。
ウニの開口は年に数回のみ。盛夏の産卵時期を前に、ますます味が濃くなるそうですよ。

割られたウニの殻の中に黄色い身が詰まっており、刺身の盛り合わせと一緒に食卓に並べられている様子の写真

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