プレハブの室内の中央に長机が向かい合うように並べられ、机の上には標本整理に使う瓶や資料が広げられ、女性が座って作業し、黒田和真さんが立って様子を見ており、周囲には資料が並んだ本棚があるネイチャーセンター準備室の室内の様子の写真

今日は朝から霧雨。昨晩も気温が涼しく、夏の終わりを感じさせます。

「クチバシカジカを飼育中」という話を伺い、先日、志津川の沼田に設置されているネイチャーセンター準備室にお邪魔してきました。町役場の隣(アリーナとは反対側)にあるテニスコートに、プレハブが設置されています。

青いカーテンのある窓が並ぶグレーのプレハブ建物で、、「ネイチャーセンター準備室」と書かれた紙が玄関扉に貼られている準備室の外観の写真

ネイチャーセンターとは、以前戸倉地区にあった「南三陸町自然環境活用センター」の別名。

町立の臨海施設として、地域密着型の研究や「海藻おしば講座」「サイエンスキャンプ」などの教育プログラム、更に「エコツアーマスター、シーカヤック指導者養成」などの人材育成も行われていました。子どもも大人も、町の豊かな自然環境・生きものに触れることのできた場所でした。

2階建ての建物で、建物の前は駐車場となっている旧自然環境活用センターの外観の写真

(写真は、在りし日の自然環境活用センター)

しかし、そんなネイチャーセンターも津波の被害を受けて全壊。数年後の新たな復活に向けて、町の産業振興課により準備が進められています。

まだ施設も人手も足りない状況のため、現在の業務は生物相調査がメイン。採取した生物の標本を作成して登録しデータベースにします。

木の机の上にアルコール漬け標本が入ったガラス瓶と、乾燥標本が入った小袋が分類されてずらりと並べられている標本整理中の写真

クチ坊として商工会のキャラクターにも使われているクチバシカジカは、水槽の左奥にひっそり隠れていました。

小石が敷き詰められた水槽の底に体を寄せてじっとしている、しま模様のあるクチバシカジカが写っている飼育中の魚の写真
室内に置かれた水槽の中に岩やろ過装置が設置され、左奥の陰に小さくクチバシカジカが隠れている飼育水槽全体の写真

詳しい様子は下のブログをご覧ください。

アルコール標本を前にして机に向かって座り、にこやかにこちらを見ている黒いシャツの黒田和真さんが写っている準備室での作業の写真

当日お話を伺ったのは黒田和真さん。今年の4月から準備室での仕事をされています。「ネイチャーセンターの業務は、町の豊かな自然環境や生きものを知るためにやっていますので、町内、町外の方々にも南三陸町には、いろんな生物がいるということを知ってほしいです。もし興味がある方がいらっしゃれば、是非気軽にご連絡ください。クチバシカジカの見学も歓迎ですよ。」

またネイチャーセンターの復活を望む町民有志で、南三陸ネイチャーセンター友の会も設立されました。

豊かな自然環境は町の魅力のひとつ。それを伝える場としてのネイチャーセンターはまちづくりには大切な存在だと思います。再開に向けて、応援しています

ネイチャーセンター準備室(産業振興課)
電話:0226-25-9703

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企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
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