海の上に太陽の光がまっすぐ金色の帯のように伸び、水平線の近くに浮かんでいる一隻の漁船のシルエットが黒く浮かび上がっている写真

南三陸では今、わかめが旬を迎えています。大きくて歯ごたえの良い三陸わかめは国産物の中でもブランド扱い。3月上旬、その収穫の様子を見せてもらうことができました。

時間は朝6時、気温は3度。この時期としては暖かい陽気です。戸倉地区長清水(ながしず)漁港から「第七黄金丸(だいななこがねまる)」が出港し、わかめの収穫ポイントに向かいます。

漁船の操縦室で、銀色の舵やスイッチ盤がある中、黄色い防水ジャケットを着た漁師が操縦し、正面の窓越しに海が広がっている出漁中の船内の写真
漁船の甲板で、青いカゴが積まれた中、作業着姿の漁師たちが海を見つめて立っており、海と遠くの陸地が朝の光に包まれている出漁中の様子の写真

こちらがわかめの養殖場。

真っ青な海に黄色と黒の浮きが一直線に並び、遠くにはぼんやりとした島影と山並みが見える、海上に設置されたわかめの養殖場の写真

わかめの植わったロープをウインチで引き上げ手作業で刈り取ります。前年の11月頃に種付けが行われ、約3ヶ月かけて成長しました。

クレーンで吊り上げた大量のわかめの横に漁師が立ち、船上には青いカゴが並んだ水揚げ作業の写真
作業船に乗った漁師が黄色い防水ジャケットに白いヘルメットをかぶって引き上げられたワカメを手で持ち、もうひとりの黒い帽子をかぶった漁師が船べりで作業をしている写真

簡単そうに作業する漁師さんたちですが、わかめは水袋のような重さ。引っ張るだけでも大変な作業です。

赤と黒の防水ジャケットを着た男性が大きなわかめの束をカマを使って切り取っている写真
作業船の左舷で、紫色の防水ジャケットと黒い帽子を身につけた男性が、かまを持って吊り上げられたワカメを刈り取っている写真

20分ほど刈り取ったのちに次のポイントへ移動します。この日は約2時間半かけてポイントを廻り、1.4トンものわかめを収穫しました。

岸辺に停泊した水色の作業船の上で、赤や紫の作業着を着た数人の男性達がワカメで満載の青いカゴをフォークリフトに積み替える作業をしている写真

この日「第七黄金丸(だいななこがねまる)」に乗り合わせた漁師さんは4人。皆さんもともとご自分の漁船を持っていたそうですが、津波によりその多くが失われてしまいました。

現在は長清水漁港で協力し合い、被害を逃れた船に乗り合わせて海へ出ています。その後の加工まで共同で行っているのだとのこと。

側面に黄色いブイがずらりと並んだ白い漁船の甲板で、紫の作業着を着た漁師がデッキを清掃している写真

「大勢での仕事は楽しい。でも漁師の仕事は自分のペースでするものだったんだ。やっぱり自分の船がほしいねえ。」そのように話す漁師さんもいらっしゃいました。

朝日が海面に反射した海の上で漁船の端に立つ男性が作業の準備をしている写真

朝一番で収穫されたわかめは陸に上げられ、午前中のうちに出荷のために加工されます。
明日は、陸での加工作業をご紹介しますね。

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