値札と「人気No.1 しっかり朝ごはんセット」と書かれた手書きのポップが立っているプラスチックの大きな黄色い箱に、パック入りの鮭や魚の切り身が並んで詰められている写真

4月24日、晴れの日。

志津川地区沼田にある「山内鮮魚店」にお邪魔してきました。

山内鮮魚店は、南三陸を大切に思い、漁師が命がけで水揚げした魚貝類を「確かな品質」で、かつ食卓に「笑顔」を届けたいという思いの元運営されている、地元の方に愛されているお店です。

値札と「人気No.1 しっかり朝ごはんセット」と書かれた手書きのポップが立っているプラスチックの大きな黄色い箱に、パック入りの鮭や魚の切り身が並んで詰められている写真

鮮魚を始め、お肉、お野菜、お惣菜、調味料からお酒類まであり、品揃えが豊富で、買い物しやすい場所として人気のお店です。

値札が付いている冷蔵棚に、瓶詰の調味料やパック詰の切り身などがずらりと並んでいる写真
お酒の瓶が並んだ陳列棚の前のスペースに、札が立っている前に揚げたてのエビフライやメンチカツなどがトレイに盛られた惣菜売り場の写真

そんな山内鮮魚店に、この春、新入社員として若いお二人が入社されたそうです。

お一人目、志津川地区出身の齋藤楓稀さん(さいとう ふうき、18)です。

山内鮮魚店内併設のお食事処「静江館(せいこうかん)」勤務です。

「食事処 静江館」と書かれている暖簾が設置された店の入口の前で、頭にマルニ手ぬぐい巻きしエプロンを着けた齋藤楓稀さんが笑顔で立っている写真

齋藤さんが地元で就職を決めたのは、もともと山内鮮魚店の社長と知り合いで、約2年前よりアルバイトとして働き、お世話になっていたのがきっかけだそうです。

地元で働き、今後は調理師を目指してこの町に貢献できるように頑張りたいと語ってくれました。

壁に「食事処 静江館」と大きく書かれた張り紙や料理の写真が多数貼られている店内で、テーブルに座った女性と齋藤さんが会話している様子の写真

同僚の先輩方は町内で知っている間柄。

チームワークよく働いていますと話す齋藤さん。

頭に巻いているものは、社長がデザインした“マルニ手ぬぐい”で、従業員の皆さんが頭や首に巻いており、仲の良さがうかがえます。

丼にマグロ、エビ、イクラ、サーモンなどの海鮮が彩りよく盛られ、味噌汁と小鉢、漬物が添えられた海鮮丼の料理をアップで撮影した写真

「店の一番のオススメは“海鮮丼 一番”で、新鮮なうちに美味しいまま食べていただきたいです。」(齋藤さん)

この町の人口増加や観光客倍増につながるよう、たくさんの方が来てくれたらいいな。と胸の思いを語られました。

お二人目は登米市東和町米谷出身の金野幾美さん(こんの いくみ、18)です。

山内鮮魚店本店すぐそばにある、工場勤務です。

重機や段ボールが積まれて置かれた工場の前で、作業服と帽子、黒いエプロンをつけた金野幾美さんが笑顔で立っている写真

仕事内容は、焼き魚を袋詰めにした後、真空パックをして、それを箱詰め作業する担当をされています。

「仕事は大変だけれども、楽しいです。」と話す金野さん。

今の目標は“仕事がきっちりできるようになる”ことで、分からないところは素直に聞くよう意識しているそうです。

工場内で帽子やマスク、作業着を着た数人が流れ作業で魚を仕分けたり箱詰めしている様子の写真
作業着の男女がラインで作業を続ける中、水色の作業服を着た女性が正方形のトレイにのった商品の袋詰め作業を行っている写真

震災で影響を受けたこの町で何とか力になりたいと、南三陸町での就職を決意。山内鮮魚店に就職しました。

段ボール箱や備品が積まれた倉庫内で、白い帽子と黒いエプロンを着た金野幾美さんが話している写真

「以前の志津川の町の姿、賑やかな町へ復活してほしいです。
 この土地で獲れた魚をたくさん買いたいし、海岸沿いも歩きたいですね。」(金野さん)

南三陸町への思いが深くて、金野さんの表情もとても真剣でした。

お二人とも話を聞いていて、若いのにしっかりしていて驚きました。

私よりもずっと大人です!!

新入社員さんの思いを聞いて、今後も応援していきたいと思いました。

  • 山内鮮魚店
    • 南三陸町志津川字沼田150-35
    • 営業時間 9時~18時
    • 0226-46-4976
    • 日曜定休。
  • 静江館 (山内鮮魚店内)
    • 営業時間 10時~16時
    • 0226-46-2159
    • 日曜定休。

(菅原)

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〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
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