新しく耕された畑の前で、2人の人物が山を背景に話をしており、手前には黒いビニールシートや道具が置かれている畑作業の準備風景の写真

町はとっくに行楽シーズン。
南三陸では海・山に触れられる観光コースのほか、農業体験ツアーも人気です。
そうしたグリーンツーリズムの受け皿として、また休耕地問題を解決するためのアイディアとしていま小さな農園の開拓が始まっています。
5月中旬、神行堂山(しんぎょうどうざん)の麓の畑にお邪魔しました。

新しく耕された畑の前で、2人の人物が山を背景に話をしており、手前には黒いビニールシートや道具が置かれている畑作業の準備風景の写真

南三陸ツーリズムネット『おけらの土づくりプロジェクト(以下 おけプロ)』はまだ始動1年足らず。
主任の大岡久則さんにお話を伺うことができました。

緑豊かな山と草地を背景に、頭にタオルを巻いた大岡久則さんが腕を組んで微笑んで立っている写真

「地元の方から土地をお借りして交流農園を作っています。
もともと畑だった場所ですが、震災後には宅地化のお話もあったそうでおけプロでお借りした頃は石混じりの土が敷かれていました。
作業は大きな石を除くところから始まりました。」(大岡さん)

畑の作業にはこれまで修学旅行生や町内の託児所の子どもたち、地元のベテラン農業家などたくさんの方が関わっています。
と言っても、何もかもが手探りで試行錯誤の連続なのだそうです。

「苺は去年11月に植えたのち、何度も植え替えました。
苦労の甲斐あってやっと実が育ってきています。」

赤くなりかけたイチゴの実と白い花が、茶色い土の上に小さく咲いているイチゴの成長過程を写した写真

現在植わっているのは他にブロッコリー・ほうれん草・ブルーベリーなど数種。
ポットで発芽させたかぼちゃも、そろそろ植え頃です。

「整理整頓 MINAMISANRIKU」と描かれたタコとモアイのイラスト付きの手作り看板が立つ畑に、育ち始めた野菜の苗が並ぶ農園の写真
土の中に支柱を立てて麻紐で固定されたブルーベリーの若い苗木に小さな白い花が咲いている写真
ポットに植えられたたくさんの若い芽が整然と並び、陽の光を浴びて育ち始めている育苗中の写真

そしておけプロが今特に推しているのが“朝活”。
主に町内で暮らす方を対象に出勤前の1~2時間、土に触れてもらおうというものです。
この日も数人が畑を訪れ、大岡さんの指導のもと草むしりや人参の種蒔きなどを行いました。

畝にしゃがんで作業する3人の人物や、奥で立っている女性がいて、初夏の畑で農作業を行っている様子の写真
畑の土の上に、封が開けられた人参の種の袋が置かれている写真

まだ小さい畑ですが収穫物の販売・利用も計画中。
6月7日のさんさん朝市へも出店予定だそうです。

「苺は加工して出したいねえ。」
「ウィンブルドンでは生クリームをかけて食べるのが定番なんですよ。」
「それもいいなあ!」

ごく短時間でしたが、和やかなおしゃべりと土の感触に親しむことができました。
作業後のコーヒーの味はまた格別。
農園が気になってきた方はfacebookページまで。

農具や道具が置かれた作業場がある森の手前にある畑で、人物がじょうろを使って水を撒いている写真

南三陸ツーリズムネット
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(日比谷)

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