
先日、約半年ぶりに子ども夢牧場に行ってきました。
「今は、全部で羊が29頭、ヤギが4頭いるんです。
第二牧場ってのもあって、他の子たちはそっちにいるんですよ。」
なんと!第二牧場もあるんですね!今度行かなくては…!

そもそもなぜ “南三陸で羊牧場”なのか?
代表の金藤さんにお話を聞いてきました!
神奈川県在住の金藤さんは、2011年4月から被災地への支援活動を始めました。
いわき市、南相馬市、陸前高田市、気仙沼市、南三陸町…。
自ら調達した物資を軽ワゴンに詰め込み、被災地各地へ物資を届けました。
その後、金藤さんのように個人的にボランティアや支援活動をしていた人達が“南三陸”というキーワードの元に集まり団体を結成。
主な物資の届け先だった歌津の寄木(よりき)地区で『さとうみプロジェクト』をスタートさせます。
活動していく中で「子ども達はどこで遊んでいるのだろう?」という疑問が浮かんできました。
「公園等は津波で流され、遊ぶのは駐車場や家の中。安全に遊ぶため隣の市まで行く人もいる」ということを地元の方から聞き、「家族で安全に遊び学べる広場を作りたい、動物とふれあって楽しんでもらいたい。」
という想いが強くなっていきました。
「子ども達の笑顔のためにも気軽にふれあう事ができる羊牧場を作ろう!」ということを決め、継続的に活動していくため、また事業化することで雇用が生まれるのでは、といった想いから2012年6月に『一般社団法人さとうみファーム』を立ち上げたのだそうです。

(↑さとうみファームさんパンフレット)
事業としてどうするかを考えていた金藤さんは、お肉屋さんから“ソルトブッシュラム”の話を教えてもらいます。
土から塩分(ミネラル)を吸い上げて育つ植物、ソルトブッシュ。
これを羊の飼料にすることでビタミンEや天然ミネラルが豊富なおいしいお肉になるというのです。
しかも、土から塩分を吸い上げるのなら塩害地の利活用にもなる!
前回ご紹介した(←5月14日ブログへリンク)南三陸産ワカメを飼料とした羊、“南三ラム”のように、ソルトブッシュを飼料とした羊肉のブランド化、もしかしたらそれ以上のプレミアム羊肉ができる!?ということで、ソルトブッシュの栽培も始めています。

【ヒツジさんのごはん(ソルトブッシュ)】
現在は、牧場の運営、“南三ラム”の販売、羊毛ワークショップ、町内の子ども達を対象としたカヤック体験クラブなどを行なっていますが、今後は、さらなる羊肉のブランド化、羊肉と地元産魚介類の直売所やバーベキュー広場を作る、ということを目指しているとのこと。
そして将来的には、沢山の羊を町内で飼育し、町を羊でいっぱいにしたい!
という、さとうみファームさんなのでした
一般社団法人さとうみファーム
Facebook:
子ども夢牧場
ホームページ:
住所:南三陸町歌津町向22番地
(高橋)
