紅白幕の前に色とりどりのシルクフラワーが並び、来場者が鑑賞している展示会場全体の様子

今年も入谷地区ひころの里 シルク館で「シルクフラワーフェスタ」が始まりました。
(去年の模様はこちら)

紅白幕の前に色とりどりのシルクフラワーが並び、来場者が鑑賞している展示会場全体の様子

花木盆栽のように見えるのは、蚕のまゆで作られた花々。
ひとつひとつ手作りされています。
展示品の多くが購入可能で、中でも町の花でもあるツツジが「季節を気にせず飾れる」と人気だそうです。

濃いピンク色のシルクフラワーの前に2人の女性が立ち止まり鑑賞している様子の写真

作り手のほとんどが町の女性、現在入谷地区を中心におよそ40名の作家さんがいらっしゃいます。
その一人である気仙沼市本吉町 三浦敏子さんにお会いすることができました。(写真右)

数人の来場者が三浦敏子さんと笑顔で会話している様子が写っている写真

入谷地区近辺では古くから高品質の生糸が生産されていました。
40年ほど前、「絹の新たな活用法を」と地域の女性に向けまゆ細工の指導が始まったのだそうです。

敏子さんはその一番初期の生徒さん。
「はじめっからやってんのはもう私一人になったねえ。」
押しも押されもせぬ大ベテランです。

まゆの染め方から土台となる木の根の活かし方、美しい枝振りまで考えつくす敏子さん。
今年の自信作は?と伺うとピンク色の梅を見せてくれました。

紅白幕の前に、モモやツツジを模したようなピンクや赤のシルクフラワーが展示されている写真

「つぼみ作んのが大変なの。
 染めたまゆを6とか7枚に薄―く剥いで、脱脂綿詰めて丸めで。
 これをいっぺ作んの。」

淡いピンクのシルクフラワーを接写しており、花の細部まで繊細に作られている様子がわかる写真

大変大変と言いながらニコニコとしている敏子さん。
「花作るの楽しいよー。夢中になっちゃう。
 足んなぐなんねえように、まゆはいっぺ買っとくんだ。」
お一人で1年に30台も作ってしまうというから驚きです。

「でも歳だしねえ、もう辞めっがも。」
そんなこと仰らず、来年も会いましょう?いや会わせてください!

敏子さんほか作家さん方のお話が聴けるシルクフラワーフェスタ。
今週末までの開催です。

「ひなまつり」と書かれた紙の下に、子どもたちが作ったとみられる小鳥の形の人形が赤い段に飾られている写真

シルクフラワーフェスタ

  • 期間:3月1日(土曜日)~3月9日(日曜日)
  • 時間:9時30分~15時
  • 会場:南三陸町ひころの里(電話0226-46-4310)

(日比谷)

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
本ページに関するお問い合わせ