水を張った田んぼの中で、青いカッパを着た男性が田植え機に苗を積み込んでいる写真

梅雨らしいお天気が続いていた、6月初旬。

雨の降る中、田植え作業中の農家さんがいらっしゃいました。

水を張った田んぼの中で、青いカッパを着た男性が田植え機に苗を積み込んでいる写真
田植え機に苗を積んだ男性が運転しながら水田に稲を植えている後ろ姿の写真

近代化された農業では病気や害虫の予防・対策、有害雑草の除去などのため、農薬が使用されるのが一般的となっていますが、こちらの田んぼでは、健康や環境に配慮した、無農薬、有機農法での栽培を行なっているそうです。
しかし、農薬を一切使わないという事は、作物が虫や病気、雑草などの影響で、生育状態が悪くなったり、収穫量が減ってしまったりする恐れもあります。
特に、雑草の影響が一番深刻なものになるとのこと。
そこで、こちらの田んぼでは、除草剤の代わりに“米ぬかペレット”を撒いているのだそうです!
ただし、化学合成の農薬と違い、効果を得るには厳しいタイムリミットがあるそうです。
なんと、植え代掻きをしてから72時間以内に、田植えを終え、米ぬかペレット散布作業を完了させないと、抑草効果が得られないそうなのです。
植え代掻きから72時間以上経ってから米ぬかペレットを撒いてしまうと、逆に雑草の栄養となり、草の成長を助けてしまうのだとか!
なので、田植えが終わった直後に米ぬかペレット散布作業も終えなければならず、無農薬の有機農法をする農家さんにとっては、息をつく間もない一日になるそうです。

水田のあぜ道に立った男性が、背負った機械から白いノズルを伸ばして米ぬかペレットを散布している様子の写真
田んぼの縁の泥の中に白色の粒状の米ぬかペレットが点在している写真

(写真上:米ぬかペレット散布の様子 写真下:散布された米ぬかペレット)
玄米から精米する時にできる米ぬかなので、安心・安全ですよね!
そしてそれを、また田んぼに使用するなんて、うまいこと循環している、と思いませんか?
この日お邪魔したのは、入谷地区の田んぼだったのですが、そこには色んな生きものたちが。

男性の手のひらの上で、お腹を上にして横たわっている小さなカエルを優しく持っている写真
水面に浮かんでいるアメンボが足を広げて水の中で泳いでいる写真
緑の稲が育つ田んぼの水の中に、何羽ものカモメが歩いたり、立ち止まって餌をついばんでいる写真

カエル、アメンボ、そしてウミネコ!!

ウミネコは、名前からしても海にいるイメージだったので、田んぼにいるということがちょっと意外でした。
みなさんのご近所の田んぼには、どんな生きものたちがいますか?
(高橋)

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
本ページに関するお問い合わせ