部屋には木製の柱や梁があり、天井からは切り絵のきりこの作品が吊るされ、複数の人々が展示物を見たり、中央にはテーブルがあり、その上にはいくつかの作品が展示されている室内の写真

ちょっとお休みをいただきましたが南三陸町公式ブログ「南三陸なう」、再開します。
新年度も南三陸の“いま”を伝え、記録していきたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします!

さて3月27日、快晴の一日。
町のイベントスペースとして定着してきたポータルセンターにてのぞみ福祉作業所さんによるワークショップ「NOZOMI PAPER FACTORY OPEN!!」が行われました。

部屋には木製の柱や梁があり、天井からは切り絵のきりこの作品が吊るされ、複数の人々が展示物を見たり、中央にはテーブルがあり、その上にはいくつかの作品が展示されている室内の写真

のぞみ福祉作業所さんは2013年より、「障がいのある人がアートを仕事にできる環境をつくる」ことを目的に設立されたエイブルアート・カンパニーさんの協力のもと、東京のデザイナーさんと一緒にデザイン性の高い商品を生み出してきました。
プロの方のデザインを入れることで商品の付加価値を高めることが目的です。

4人の人がテーブルの周りに立って、テーブルの上の作品を手に取ってみたり、話しをしている様子を写した写真
たくさんの絵が壁に貼られている写真

南三陸きりこプロジェクトさんとのコラボ商品である「きりこはがき」やオリジナル絵スタンプを押すことができる「OSTA BAG」、さらには利用者さんのイラストなど、様々な作品が展示されています。

「Factory」のロゴとオリジナル絵やスタンプが押されている白い布製のエコバッグが壁に複数枚掛けられ展示されている写真
机に展示されている作品を覗き込みながらみている2名の人とスタッフの男性の写真

のぞみ福祉作業所スタッフの森さんに話を伺いました。

「このイベントは、利用者さんが書いた絵や作った作品を地域の皆さんにお伝えするための場として開催しました。
 “展示して発表する”という目標があると、励みになり、自信につながります。
 今日はいつもの作業所にいるときとは雰囲気が違ってみんな楽しそうなんですよ。」

机の上に色々なインクとローラーが置かれていて、男性がインクを使ってスタンプを使い作品を作っている
L字型の長机にスタンプ台とスタンプアイロンが置かれ、奥の男性2名が手を前に出しながらタッチのようなしぐさをしており、隣にスタッフの男性2名が座っている写真

「OSTA BAG」作りのワークショップでは、オリジナルスタンプをトートバッグに押してもらいました。
みんなでパシャリ。
よい笑顔です

男性3名が右手を曲げこぶしを上にあげたポーズをとり、その隣で男性1人が大きく口を開け記念撮影をしている写真

「今まで商品作りをやりたくても、こうして形にすることはできなかったんですが震災がきっかけで新しいことに取り組む考え方に変わりましたし、プロのデザイナーさんとの良いご縁をいただき、商品化することができました。」(森さん)

机の上に顔が描かれたタオルとたたまれた布製品が展示されている写真
木の台に2つのMOAIキーホルダーが並べられており、奥には説明文の紙が立てられている写真

オリジナルデザインのモアイグッズは、女性からの支持を受け、相変わらず人気です。
東京の作業所で製造されているキーホルダーもかっこいいデザインですね!

紙漉きの白いはがきに文字が印字されている写真

そしてこの「まっしろな、一枚のはがき。」は、全国から支援いただいた紙パックを使った紙漉きのハガキに、活版印刷の文字を印字してあります。
手作りの良さと、関係者の思いがたくさん詰まった温かみのある1枚です。

室内の壁に多くの子どもたちの絵や書道が飾られたギャラリーの前で、作業所に通う利用者と支援員の方々が集まり、笑顔で写っている集合写真

地域に開かれた福祉、そして魅力的な商品づくり。
のぞみ福祉作業所さんの新しい挑戦はまだまだ続きます。

社会福祉法人 洗心会 のぞみ福祉作業所
 志津川字沼田56-3
 0226-46-5129

(安藤)

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企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
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