室内に地域住民の方々集まって座っており、前方に置かれた長机に白衣と袴姿の神職と関係者のに女性が座っている室内の様子を写した写真

昨日は氷雨、今日は曇り空。
三連休の間降らずにいてくれるといいのですが。

師走も後半となりました。
上山八幡宮では毎年この時期、「お正月様」の領布(はんぷ)を行っています。

室内に地域住民の方々集まって座っており、前方に置かれた長机に白衣と袴姿の神職と関係者のに女性が座っている室内の様子を写した写真

「お正月様」とは、神棚にお祀りする「神棚飾り」のこと。
志津川地区林・大久保の頒布場所に伺うと真新しいお札や御神像、紙垂(しで)、お供物をかたどった「きりこ」などが美しく並べられていました。

神職と関係者の女性が座る机の上に並べられた真新しいお札や御神像、紙垂(しで)、お供物をかたどった「きりこ」などが並べられている様子の意写真

権禰宜(ごんねぎ)の工藤庄悦さんが一人一人にお正月様をお渡しします。
「○○さんですね。御神像がこちらとこちら、御幣束(おみそく)が○体で…」

神職が高齢の女性に丁寧に説明し、他の住民がその様子を見守っている室内の写真

先祖代々続くお屋敷の多い地区。
神棚のお飾りには家ごとに決まった数と配置があるのだそうです。
「古くからのしきたりだから、勝手に減らそうなんて思う人はいないよ。」

ですが仮住まいの場合はそれも難しいようで…。
「今回は少なめにいただいたの。
 大きな神棚をお祀りできる家に、早く移りたいねえ。」
林地区・大久保地区合わせて80世帯程。
そのうちおよそ4分の1が仮設住宅にお住まいです。

「あんなことがあったでしょう。
 しばらくお正月をしなかったんだけど、そろそろいいかなって。
 きりこを飾るのは3年ぶりっさ。」
そう話してくださった方は、包みを大切そうに抱えてお帰りになりました。

杉林を背景に、集会所のような建物の前に車が数台停まっており、住民が建物に向かって歩いている様子の写真

さて、禰宜(ねぎ)の工藤真弓さんから神棚がない場合の飾り方を教えていただきました。
(以前真弓さんをご紹介した際のブログはこちら)

南あるいは東向きの場所を選びます。
タンスの上など高い場所に白い布を敷いて塩で清め、お正月様をお祀りします。
今回は自作のしめ縄も一緒に飾ってみました。

部屋の壁にしめ縄とともに、お供物をかたどった「きりこ」丁寧に飾られている神棚飾りの写真

本当は、こういった新年の準備は年末の30日に行うお宅が多いそうです。
少し気が早かったですね。

(日比谷)

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