海辺のコンクリートの上に赤・青・黄など色とりどりのカヤックが整然と並べられている写真

夏の日差しが眩しい8月初旬。
歌津地区にある寄木湾で「第5回こどもシーカヤック体験教室」が開かれました。

カヤックとはカヌーの中の一種で、パドル(漕ぐためのヘラ)で水を掻き前進する小舟のこと。
更にシーカヤックとはレジャー用で海使用に考慮して作られたものです。

海辺のコンクリートの上に赤・青・黄など色とりどりのカヤックが整然と並べられている写真

このシーカヤック教室の主催は一般社団法人さとうみファームです。

また関東から来ているカヤック愛好家のボランティアの協力があります。
講師は栃木県にあるKAERU adventure(カエル アドベンチャー)代表の齋藤秀夫さん。
齋藤さんはカヌーの指導歴が25年で、事業の一つでカヌースクールを運営しています。

並んだカヤックの前でライフジャケットを着てカヌーのパドルを持った複数の子どもたちと大人が並んで立っている写真

ライフジャケットを身に付けた参加者がそろいました。
今回の参加者は町内小・中学生たちで、午前の部が約20名、午後の部が25名でした。
みんなで準備体操。その後、パドルを持ち水の掻き方について話を聞きました。

たくさんの子どもたちがライフジャケットを着用し、カヤックのパドルを手に持ちながら浅瀬で水の掻き方の練習をしている写真

今年初めての海になる子もいるのかな。
海へ入って水掻きの実践練習が始まりました!

浅瀬でライフジャケットを着た参加者たちがカヤックに乗り、水面をゆっくりと進みながら水掻きの実践練習を行っている写真
ライフジャケットを着た参加者たちが、2人1組でカヤックを漕ぎながら水面を進み、カヤックを楽しんでいる写真

シーカヤックに乗って海へ繰り出し、水面上を進み始めました。
コツは乗馬のイメージで体を真っ直ぐにして乗り、腕を伸ばしてパドル操縦をすることだそうです。

波も穏やかでシーカヤック教室にとって最適な状態。
最初はぎこちない漕ぎ方だった子どもたちですが、段々と慣れてパドルの扱い方が上達してきました。

海の上で子どもが一人ずつ乗った赤いカヤックが2隻ならび、パドルを使って息を合わせて漕ぎながら水面を進んでいる様子を写した写真

講師の齋藤さんの後に続いて一列となり漕ぐ様は、までカルガモの親子のよう!
小さな島を一周してみんな戻ってきました。

陸に戻ったこどもたちがペットボトルの飲み物を飲みながら休憩している写真
子どもたちが海の浅瀬に入って遊び、少し先にはパドルボートの上に立って水面を進んでいる人が見える写真

真夏の太陽で喉がカラカラ…。
シーカヤックから降りて一目散に向かったのは水分補給でした。
休憩時間でも海に入って遊んでいましたよ。
結構な距離を漕いだにも関わらず、子どものパワーには驚かされます。

穏やかな海の上に、参加者たちが乗った赤や黄色、水色のカヤックがたくさん浮かんでいる写真

知人がカヤッカーだったのをきっかけにシーカヤック教室を始めたという、さとうみファーム代表理事の金藤さんにお話を伺いました。
「震災後は海水に接することに抵抗があるという人が増えたと思います。
  子どもたちも海で遊べなくなりました。
  シーカヤック教室の開催が、子どもたちが海で遊ぶきっかけになって、嬉しいですね。」

地元のお母さんに伺いました。
  「私の子どもの頃の遊び場といえば海だったので、子どもたちにもそんなふうに思い出を作ってほしいです。
 この体験教室が海で遊べる機会を作ってくれました。嬉しいですね。」

子どもたちにとって、夏の楽しい思い出が一つ増えたことでしょう。

(菅原)

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