周囲を緑に囲まれ、水が張られた田んぼの中で一人が網を使って生きものを救っている背景に、子どもたちが列を作って畦道を歩いている様子の写真

宮城も夏の気配、田んぼの稲は青々と育っています。

先日7月3日には入谷地区童子下で入谷小学校の生き物観察会が開かれました。

周囲を緑に囲まれ、水が張られた田んぼの中で一人が網を使って生きものを救っている背景に、子どもたちが列を作って畦道を歩いている様子の写真

南三陸米地産地消推進協議会と童子下集落が主催する生き物観察会。
児童への食農教育を目的に、もう十数年も続けられているそうです。

舞台となるのは農家30軒以上が関わる広い田んぼです。

「観察会は毎年恒例だから、どこんちも分かってっぺや。
 どの田んぼ見たっていんだぞ。」

3年生15名に教員・農協職員・農家さんも集まりました。
総勢30名以上が畦に踏み込みます。

赤白帽子をかぶった子どもたちと大人が網を手に田んぼの畔や水の中で生き物採集をしている写真

水路を網ですくうと、出てくる出てくる。

細い用水路の水面を網でかき回しながら探す子どもたちと、それを笑顔で見ている大人の男性が一緒に写っている写真
細かい水生植物が周囲に浮かぶ水草の間に、小さなカエルの頭部が水面から出ている様子の写真

タニシ、カワニナ、ゲンゴロウ。
アマガエル、アカガエル、ツチガエル。

「こっちの田んぼにはトウキョウダルマガエルがいた!」
「こっちでアカハライモリ見つけた!」

大物を追いかけて全員(大人も)大騒ぎです。

手で持たれた透明なケース内に捕まえた、2匹のカエルと、立ち上がっている赤と黒の鮮やかな模様のイモリをアップで撮影した写真

灌漑(かんがい)用池に沈めた仕掛けには…

長靴を履いた男性たちの中で手前の男性が、川岸から仕掛けた容器を用地からすくい上げている様子の写真

ドジョウがたくさんかかりました。

透明な水槽の中の魚や生き物を、子どもたちが顔を近づけて真剣に見つめている写真

採取ののちは勉強会。
生き物たちを小さい入れ物に移します(また大騒ぎでした)。

円形の白いトレイの中に採取した水生生物が入れられ、子どもたちが集中して観察をしている様子の写真

「カエルの背中の模様を比べてみようか。
 お腹の色、吸盤の形も違うね。」

ナマズのがっこう事務局長 三塚牧夫先生の指導を聴きながらじっくり観察します。

2匹のカエルの背中に二本の線があるバージョンと無いバージョンが描かれた白い紙を持ち説明している三塚先生の写真
白い皿や透明な容器に入った生き物を手に、子どもと大人が目を凝らして観察している様子の写真

三塚先生によると、この地域にはアメリカザリガニやウシガエル・ブラックバスといった田んぼを荒らすような生き物がいないそうです。

だからこんなに生態系が豊かなんですね。

水の入った白い容器内で幼虫が二匹うごめいており、その隣に小さな水生生物も見える写真
人物の手で持たれた透明な容器の中に入った緑色のカエルをアップで撮影した写真
白い容器に水生昆虫の一種が背中にたくさんの卵を抱え、その隣に細長い体の別の水生昆虫がいる写真

「このヤゴ、何トンボ?」
「図鑑で調べなきゃ!」

子どもたちはふるさとの魅力にすっかりハマってしまったようです。
勉強の最後には、お母さんたちのおにぎりが待ってるよ。

光の入る窓の前のテーブルの上に、海苔で巻かれた三角形の白いおにぎりが多数、皿にきれいに盛り付けられている写真

(日比谷)

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