木造の温かみのある室内のホワイトボードの前には講師が立っており、長机を囲んで座った参加者たちが日本語学習をしている写真

やっとタイヤを冬用に履き替えました。
暖かいといってももうすぐ師走。
もちろん皆さんはタイヤ交換、お済みですよね。

さて金曜日の夜、ポータルセンターから朗読の声が聴こえてきました。

「あなたの、国から、日本まで、何時間かかりますか。」

日本語教室の始まりです。

木造の温かみのある室内のホワイトボードの前には講師が立っており、長机を囲んで座った参加者たちが日本語学習をしている写真

町で暮らしていると、よく水産業や教育の現場で外国の方にお会いします。
宮城県の統計データによれば南三陸町に住民票を置く外国人の数は100人以上(2013年末時点)。
日本語教室は、そういった方々に日本の言葉と文化について知ってもらおう、と町内のボランティアさんたちによって始まったそうです。
以後数年(2011年は休止)、毎年秋、全10回の日本語教室が続けられてきました。

6人の女性が机を囲んで並んで座り、テキストを見たりノートを書いたりしながら日本語の勉強をしている写真

この日の教室は今年の最終回でした。
生徒さんは5名、いずれも海外から南三陸へお嫁に来た女性たちだそうです。
既に日常会話はマスターされており、漢字の読み方・送り仮名、アクセントなどを重点的に学んでおいででした。

女性講師がホワイトボードに書かれた「作家」の文字を指差しながら発音や意味を説明している様子をアップで撮影した写真
漢字の読み方やイラストが添えられた例文が書かれているページが開かれた、日本語の学習用テキストの写真

「後半。」「後ろ。」「午後。」

テキストを予習してこられる方、日頃の会話で気になった部分を質問される方など受講態度は大変に真面目。
皆さんお仕事や家事もある中、ご家族の協力を得て勉強時間を捻出しているそうです。

ホワイトボードの前に立つ白い服を着た女性講師が文字を指差しながら説明している様子を、受講者たちが座って熱心に話を聞いている写真

また、来年の日本語教室は春と秋、計20回の開講を計画されているとのこと。
勉強量も倍になります。
旺盛な向学心の影には秘めた思いがあるのだと言います。

彼女たちは町に長く暮らす住民であり、震災の経験者です。
母国語と日本語の両方を使いこなせるようになれば世界の人々へ防災・復興を伝えることができるのです。

女性講師と参加者の9人の女性が日本語の教科書を手にして正面を向いて並び、教室の壁の前で記念撮影をしている写真

実際、「外国語でガイドを」とのオファーもあるそうですが…。

「さすがにまだ難しいよねえ。」
「もっと勉強しないと。」

前の写真と同じメンバーがリラックスした様子で笑い合いながら並んでおり、楽しげな雰囲気が伝わる写真

ご家族や講師の先生方も応援していますよ。
がんばって!

南三陸町国際交流協会
サイト

(日比谷)

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