「町内は混乱状態」「禁煙」「外にまた大勢避難者が居る」「救援物資が届いたかも」「国道一部不通」「余震が続いている」「津波警報」のメモが壁に貼られている写真

ロウソクとランタンのわずかな光で照らされた体育館。
2011年3月11日、あの夜もこんな光景があったのかもしれません。
災害時の状況を体験し、様々な力を身につける。
そんなプログラムが、南三陸町観光協会によって始まりました。
10月31日から11月1日にかけては、関東にある某企業の社員と宮城の大学生たちが参加者としてプログラムを体験しました。
プログラムの性質上、当日の細かい内容はお教えできませんが、その後は災害時の状況を再現したり、シミュレーションを行ったり。

「町内は混乱状態」「禁煙」「外にまた大勢避難者が居る」「救援物資が届いたかも」「国道一部不通」「余震が続いている」「綱井警報」のメモが壁に貼られている写真

自分達で想定し、工夫して作り出して行きます。
「数年後に大規模な地震や災害が来るかもしれない」
そうわかっていても、完璧な備えはなかなか難しいもの。

暗い室内で停電時を想定してランタンやロウソクの明かりのもと、数人が紙コップにスープを注いだり、アルミホイルに包まれた食べ物を準備している様子の写真

プログラム中は、ほとんどの参加者が、初めて経験することばかり。
自ら手を動かしながら導き出された思考や行動こそがいざというときの「そなえ」として、自分たちの財産となるのでしょう。

薄暗い室内で防災訓練に参加している十人ほどの人々が毛布や銀色の保温シートを使って床に座り、ランタンの光の中で真剣に話し合っている写真

夜には薄暗い灯りを囲み、語り部の話に耳を傾けます。
「あの日はもっとひどい状況だった」
3月11日を体験したスタッフから、当時の様子が伝えられます。
初めて経験する、寒さや暗さ。
それによって初めてわかる、食べ物のありがたさや人の温かさ。
「そなえ」の大切さ、必要さを実体験できるプログラム。
「経験してはじめてわかることだらけ。みんなにも受けてもらいたい」
という参加者の言葉がこのプログラムの意義を表しているのかもしれません。
プログラム詳細は下記(観光協会ホームページ)をご覧ください。
また次回開催予定の12月12日(土曜日)—13(日曜日)は1名様から申し込みが可能となっております。
通常は団体(20名様以上)でのお申し込みとなりますので、個人での参加をご希望の方はこの機会をお見逃しなく。

(浅野)

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
本ページに関するお問い合わせ