教室の前に立って話す女性の方を、生徒たちが椅子に座って静かに聞いている様子が写っている写真

前回に続き、角田市立金津中学校 校外学習のレポートをお送りします。

被災地・南三陸町での合宿も最終日。
金津中学校2年生37名は南三陸ポータルセンター 交流館に来ていました。
いよいよ町での学びのまとめに入るのです。
南三陸町 かもめの虹色会議からも7名の大人が話し合いに加わりました。

教室の前に立って話す女性の方を、生徒たちが椅子に座って静かに聞いている様子が写っている写真

「ここは海も山も資源がいっぱいあるよね。」
「水産加工場で会った人は、昔みたいな活気を取り戻したいって言ってた。」

この3日間で南三陸で見たもの・聞いたものを書き出します。
“人口減”“PR”“自立”…
キーワードを繋げることで町の課題が見えてきました。

4人の生徒が一つの机を囲み、模造紙の上で資料を見ながら話し合いや書き込みをしている様子が写っている写真

ではそこに自分たちはどう関われるのか?
更に、自分たちの住まう角田のまちづくりには何が必要で、どう関われるのか?
町の大人も頭を抱える難問です。
中学生ならなおのこと、ですが。

教室内で複数のグループがそれぞれの机で作業をしており、先生たちが巡回して見守っている様子が写っている写真
生徒が立ったり座ったりしながら模造紙にペンで何かを書き込んでいて、先生が笑顔で見守っている様子が写っている写真

「うーん、ボランティアでお手伝いに入る。」
「イベント会場などでポスターを展示して、現状や特産物を知ってもらう。」
「SNSで情報発信とかもできます。」

みな時間いっぱいまで悩みながら、それぞれの答えを導き出すのでした。

生徒たちが複数のグループに分かれて机に向かい、集中して話し合いをしている様子が写っている写真

学年主任の五嶋理先生によると、同校では2012年より南三陸町を学びの対象としているとのこと。
これまでもきりこの製作・寄贈や自然体験などを行ってきましたが今年の校外学習には職場体験等も盛り込まれ、特に厚い内容となったそうです。

左胸に「南三陸」と書かれた黒いTシャツを着た男性教師が、模造紙の前で話している様子をアップで撮影した写真

「まとめのワークショップは通常であれば学校に戻ってから行うのですが、今回は最終日に組み込みました。
 町の人、まちづくりに関わる人と接しながら考えてほしいと思ったからです。」(五嶋先生)

宮城県角田市は南三陸町から南へ約120キロメートル。
人口3万人の暮らしやすい街なのだそうです。
地元について訊くと、生徒たちが嬉しそうに教えてくれました。

「隣町にもすぐ行けて便利。」
「七夕まつりが有名!楽しいけど後片付けが大変で~。」
「人が親切なのは南三陸と一緒。」

故郷を想う気持ちはどこのまちでも同じです。
南三陸の人々の町への思い、彼らは感じてくれたでしょうか。

壁に貼られた模造紙の前で女性が話し、複数の生徒が前を向いて座って話を聞いている様子が写っている写真

角田市立金津中学校 サイト

(日比谷)

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