
この4年で町にはたくさんの方々が訪れました。
災害ボランティア、被災地視察、その中には学生も含まれています。
手段を変えることで、もっと多くを学んでもらうこともできるのではないでしょうか。
今日はそんな取り組みをご紹介します。
私大ネット36は全国の私立大学26校(2015年3月現在)が加盟する組織です。
2012年2月に設立され、教育と被災地支援を連携させるべく南三陸町を中心に活動を展開しています。

中でもいま重きを置いているのはスタディツアーです。
学生たちは各加盟校から自由意思で参加。
大学も学部もバラバラな仲間とチームを組み、東京での事前研修で、震災や南三陸、そのツアーのテーマに関する理解を深めたうえで現地を訪れます。
フィールドワークや作業体験・地元の方の講話などを通して気づき・学びを持ち帰り、それらを帰宅後の研修で検証することで思っていたことと現実との違いをさらに深く考察し、身につけていくというプログラムです。

“震災”がきっかけではありますが、学びの対象は“震災”に留まりません。
復旧・復興・まちづくり、更には産業の再生・郷土文化まで。
地域社会そのものが学び舎となるのです。




参加者たちの目的もまた様々です。
「震災からずいぶん経っちゃったけどボランティアがしたくて。」
「故郷のまちおこしのために勉強にきました。」
「循環資源を研究テーマにしているんです。」
ここには今しか触れられないものが詰まっています。
私大ネット36の活動は2022年まで継続されるそうです。
復興を感じながら、若い力と探究心はどのように伸びていくのでしょうか。

(日比谷)
