道路を車が数台走行している両側に、茶色い建物と壁に「ニュー泊崎荘」と書かれた白い建物が並んでいる写真

4月27日月曜日。春を感じる気持ちの良い陽気の一日。

絆ロールで有名な「パティスリーくりこ」さんにお邪魔してきました。

歌津泊浜の旅館、ニュー泊崎荘さんの中にあります。

道路を車が数台走行している両側に、茶色い建物と壁に「ニュー泊崎荘」と書かれた白い建物が並んでいる写真
レンガ調の入口上に「歓迎 ようこそニュー泊崎荘へ」と黄色い看板が掲げられている旅館の正面入口の写真

店内のお土産品コーナーにありました。絆ロールです。

生わかめに、いちご、抹茶など。

さまざまな種類のロールケーキが販売されています。

店内の棚に土産物が並んでおり、手前の横長の冷蔵ショーケースの中にロールケーキが陳列されている写真
冷蔵ショーケースの側面に7種類のロールケーキの品名と写真、値段が記載されたポップが貼られている写真

お話をうかがったのは、代表の高橋宮倫子(くりこ)さん。

白衣を着た高橋宮倫子さんが笑顔で椅子に座ってインタビューを受けている様子をアップで撮影した写真

地元の歌津と家が好きで、さらにお菓子づくりも大好きな宮倫子さん。

「子どものころ、海の仕事をしている人たちにおやつを持っていって喜んでもらえるのがとてもうれしかったんです。
本当は中学校を卒業してすぐお菓子の専門学校に行こうと思ったんですが周囲の反対もあり、高校を卒業してから専門学校に行きました。」

背中にキャラクターと「パティスリーくりこ& 絆カンパニー」と書かれたピンク色の法被がハンガーにかけられている写真

そして専門学校とホテルでの修行を終えて、地元に戻りお父さんの応援のもと、お菓子屋さんを開業します。

そんなパティスリーくりこの一押しは、独自で開発されたわかめロール。

地元泊浜自慢のわかめは復興の象徴でもあり、こだわり一等級のわかめを使ったロールケーキは、6か月かけて塩加減を試行錯誤した自信作。

皿の上にフォークと一緒に置かれた、刻んだワカメが入ったクリーム入りのロールケーキがテーブルに乗っている写真

「震災直後、5年ぐらい販売は無理だと思ってました…
 しかし5月にはすぐ福興市が始まり、出店者が募集されていてそこでお店を出してみたら、町外・町内問わずただただ皆さんが買ってくれる。
 みんなが応援してくれて、もうこんなにニーズがある感じなのかと驚きました。」

その後は、テレビ局のテレフォンショッピングにて紹介されたり全国展開されている居酒屋チェーン店の宴会メニューに採用されたりと販売は好調。

気に入ってくれたリピーターの反応は「味が良い」と言ってくれて評判が良いそうです。

さらに、一緒に仕事をした方がまた他の仕事を呼んできてくれる良い関係が作れており、あまり積極的に営業はしていないのだとか。

白衣を着た宮倫子さんが厨房のドアを開けて中に入ろうとしているところを後ろから撮影した写真

現在のスタッフは地元歌津の方6名と仙台の方1名の体制。

10-4月が繁忙期のため忙しく、ロールケーキが8割を占めています。

作業台に大きな調理器具や材料が並んでいる厨房の中で、2人のスタッフが作業をしている製造風景の写真
厨房内で白衣と帽子を着た2人のスタッフが、ロールケーキの生地を広げて作業している様子を横から撮影した写真

そんな宮倫子さんは現在、実家である旅館の若女将としても修行の日々。

訪れた人に地域の良さを伝えられるよう、さまざまなことを勉強しています。

海をバックに、白衣を着た宮倫子さんが両手でロールケーキを持ち笑顔で立っている様子をアップで撮影した写真

明確な目標を立てていなかったことで、目の前の相手を喜ばすことに優先して動け、いろいろなことを良い方に転換していけたそうです。

「誰に何を言われたとしても、自分が本当にやりたいという思いを大切にしながら、これからも、地域の良さを伝えていきたいです。」(宮倫子さん)

一見組み合わせづらいワカメとロールケーキを商品化できたのはそこに地元への愛があるからこそ。

さんさん商店街や、伊里前福興商店街でも販売しておりますのでぜひ一度お試しください

パティスリーくりこ

南三陸町歌津字番所34

0226-36-3905

【ご注文はこちら↓↓】

(南三陸deお買いもの)http://www.odette-shop.com/shopbrand/ct43/

(安藤)

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
本ページに関するお問い合わせ