ペール缶の中に煙突部品や小さめの缶が入ったロケットストーブの材料が3つ並んで置かれている写真

秋晴れが続き、外遊びが楽しい季節ですね。

先日は『ロケットストーブづくり体験会』を覗いてきました。
ロケットストーブとは30年ほど前に開発された燃焼機器です。
暖房にも調理にも使うことができ、アウトドアや防災用品として多く使われています。
小さいながらも燃焼効率が非常に高く低燃料・低排気。
シンプルな構造のため、さまざまな材料で自作される方も多いそうです。

ペール缶の中に煙突部品や小さめの缶が入ったロケットストーブの材料が3つ並んで置かれている写真

10月12日、入谷地区婆山に体験会参加者が集合しました。
キャンプ好きの若い方、ネイチャーガイドを志す方のほかご近所の農家さんも夫婦でいらしています。
「ちょっと前にひーさんにロケットストーブ見せてもらってさ、うちの畑にも欲しくなったんだ。
 暖まりながら鍋も載せられてすごくいいんだよ。」
その“ひーさん”が、今回の講師。
南三陸ネイチャーセンター友の会 石井ひろこさんです。

緑に囲まれた畑のそばの木造小屋の前に簡易的なテントが設置され、人々が中で準備作業をしている写真
白いシャツを着た女性が屋外で笑顔を見せている写真

「ロケットストーブは枯れ枝などちょっとの燃料でもとてもよく燃えます。
 震災直後に見たことあるって方もいますかね。」(石井さん)

白いシャツの女性がロケットストーブの部品である金属缶を組み立てている様子を周囲の人々が見守っている写真

用意された材料はペール缶や煙突管などホームセンターで入手できるものばかり。
ドリルドライバー・金のこを手に作業開始。
相手は金物、協力して慎重に作業を進めます。

保護メガネと手袋をつけた女性が、電動工具でペール缶を切っている作業中の写真
2人の参加者が協力して、ペール缶の側面に煙突部品を差し込んでロケットストーブを組み立てている写真

「ペール缶と内側の煙突管の間にパーライト(人口軽石)を詰めます。
 これが断熱材になり、熱が逃げなくなることで燃料が高い温度で完全燃焼するんです。」(石井さん)

参加者の一人がペール缶にパーライト(人口軽石)を詰めており、周りに集まった人々が見守っている様子の写真

五徳を載せて完成!
英字のデザインがおしゃれで、これなら私も欲しい。

完成したロケットストーブの上に五徳と平鍋が置かれ、隣には赤い鍋をのせた青いペール缶でできたストーブが並べて置かれおり、その前に女性がしゃがんでいる写真
男性が屋外のテーブルで大きな魚を包丁で捌き、身と骨を分けて調理している様子の写真

完成したばかりのロケットストーブで早速調理を始めます。
目の前の農園から採ってきた野菜、魚市場から届いたシロサケなどが火にかけられ、いい匂いがしてきました。
青空の下でのお昼ごはんに皆さん大満足だったようです。

畑と森に囲まれた緑豊かな風景の中、小屋の前のテントに人々が集まっている様子を遠くから写した写真

「南三陸にはなんでもあるんです。
野菜も魚も米もすぐそこにあります。
例えばそこにロケットストーブがあれば、子どもが拾ってきた木の枝ですぐ火がおこせてどこでも簡単に料理を作ることができる。
これってすごいことなんですよ!」
ロケットストーブは今後町内のイベント等にも登場する予定とのこと。
見かけたらぜひお立ち寄りを。
きっと自分でも作ってみたくなりますよ。
(日比谷)

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