林に囲まれた小高い場所に、左側に自動販売機が設置された「みなさん館」と書かれた水色の看板のある平屋の店の外観写真

先日の12月9日。
「町のお母さんからお料理教えてもらえるんだってー。」と聞きつけみなさん館にお邪魔しました。
開始予定より30分早めに着いたつもりだったのですが…。

林に囲まれた小高い場所に、左側に自動販売機が設置された「みなさん館」と書かれた水色の看板のある平屋の店の外観写真

なんと既に参加者が揃っていました。

店内のテーブルを囲んでエプロン姿の女性たちが集まり、印刷物を見ながらお茶を飲みつつ真剣に話を聞いている様子の写真

「揃っちゃいましたし、始めましょうか。」

手早くエプロンを身に着けた一同。
本吉農業改良普及センター主催『地域の郷土食伝承講習会』が始まりました。

調理室で10人ほどの女性たちがエプロンと三角巾をつけて、ボウルに材料を入れて作業をしている女性の動きを参加者が見ている様子の写真

ただのお料理教室ではありません。
郷土料理を学ぶことでお仕事に繋げてもらおうという人材育成・発掘を目的とした“講習会”。
参加者も飲食店従業員、ベテラン主婦など腕に覚えのある女性ばかりです。

「気仙沼の直売所のお総菜、はやってるねえ。」
「朝行ぐどいっつも人並んでるよ。」

口では情報交換しつつ、仕込み作業も速い!!

2人の女性が流しに立ち、レンコンや人参の皮をむいている手元を写した写真

講師は入谷ビーンズくらぶ 佐藤貞子さんです。
農作業の合間に出されるお漬物が絶品、と評判の料理上手。

ウサギの刺しゅうがついたエプロンを着た高齢の女性が、大きなボウルに牛乳瓶のような容器から液体を注ぎながら料理をしている調理中の写真

ここで詳細はお見せできませんが、「こうすっとこんにゃくが柔らかくなんの。」
「本当だ、違う~。」

猛者たちも感動の秘技の数々が伝授されます。

調理台の上で数人の女性たちが、右側の女性が持っているコンニャクを触っている作業中の写真

「貞子さん、味付けの指導をお願いします。」
「味付けは適当だあ。」

その“適当”も、聞くのと実践で見せてもらうのとでは大違いです。

ガスコンロの上で女性が紙の落し蓋をかぶせた鍋の中の料理に、砂糖の様な白い粉をふりかけている様子が写っている煮込み料理の調理中の写真

盛り付けも美しく。

長方形の白い皿の上に大根や人参などの煮物を盛りつけている女性たちの手元が写っている盛り付け作業の写真
エプロンをした手が白い皿の上にある白菜の漬物を整えている様子が写っている準備中の写真

1時間半後、テーブルには今回の課題メニューであるお煮しめの他、ヤーコンのサラダ・きんぴらなどアドリブで追加された数品が並びました。

では、実・食!
「いただきまーす。」

テーブルを囲んで数人の女性たちが笑顔で「いただきます」と手を合わせ、先ほど調理していた料理を前にして食事を始めようとしている様子の写真

「ちゃんと味しみてるねえ。」
「貞子さんの漬物、やっぱり一味違うわ。」
「たらすもづおいしいー。」

味と情報に心を動かされたのか、女性の一人はこうお話しでした。

「まわりを探せば作れる人はいっぱいいんのっさ。
ただ売るとなると色々考えなきゃ…。」

本吉農業改良普及センターでは農産物加工に興味を持つ方の相談にも乗ってくださるそうです。
今回の講習会が、皆さんの背中を押すきっかけになるといいですね。

問い合わせ
本吉農業改良普及センター 電話0226-29-6044

(日比谷)

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〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
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