女性が和風の建物の玄関前に立っていて、頭に青い手ぬぐいを巻き、黒いエプロンを身につけ、正面を向いて穏やかに微笑んでいる写真

5月18日晴れの日、戸倉地区の波伝谷にある農漁家レストラン「慶明丸(けいめいまる)」にお邪魔しました。
慶明丸は平成11年に創業され、震災で被災後の平成25年4月にもともとあった同じ場所で営業再開なさったのだそうです。
こちらの店主の三浦さき子さんです。
爽やかな笑顔で出迎えてくれました。

女性が和風の建物の玄関前に立っていて、頭に青い手ぬぐいを巻き、黒いエプロンを身につけ、正面を向いて穏やかに微笑んでいる写真
女性が屋内の流し台で、手元のまな板の上に置かれたタコの足のような食材を調理しており、真剣な表情で作業している様子を横から写した写真

慶明丸の仕事は早朝から始まります。
地元・戸倉の漁業直売所である「タブの木」や、戸倉の漁師さんから新鮮な食材を仕入れておられます。
 お店は予約制となり、基本的に三浦さん一人で切り盛りしているとのこと。
すごいですね。
さらにお店の隣には自家栽培で野菜を育てておられました。

お店のメニューは、旬のものを“おまかせ”で食べてもらいたいので、メニュー表はあってないようなもの。
 「お客様のリクエストにお応えしてお出ししますよ。」と三浦さん。

金色の額縁に飾られた賞状をアップで写した写真

今年の3月、慶明丸が「食アメニティコンテスト」にて農林水産大臣表彰を受賞されました。
慶明丸では、地域食材の活用にこだわって作った料理が評価されたそうです。

白いお皿に盛られた海産物入りの炊き込みご飯の写真

(受賞時に出した海産物入りの炊き込みご飯)

「ボランティアさん含め地元の方等、皆さんと一緒にもらった賞です。
皆さんへの感謝の思いでいっぱいです。
また震災後に再オープンをして、諦めずにお店を続けてきたことがこの賞に繋がりました。」(三浦さん)

女性が室内の食卓で料理を盛り付けており、二人の男性がそばで料理に注目していて、後ろの棚には賞状や写真が飾られている写真
4個の大きなとげつきのウニの殻が割られて白いお皿に盛りつけされている写真

お話を伺っている最中に東京からお客さんが来られました。
三浦さんはウニを厨房から運び、テーブル上でウニの殻を剥き始めました。
「ウニの殻を割った後に、ウニのトゲが動いているのを見るのは初めてです。
東京ではまずこんなに新鮮なウニは食べられませんね。」(お客さん)

テーブルに小皿に盛り付けられた1ケの殻付きウニ、みそ汁、お刺身、きゅうりの漬物などが並べられ、割りばしで小鉢にはしをつけている写真

本日のお食事は、町内のお米を使ったご飯、自家製味噌を使用したわかめの味噌汁。
銀鮭、タコ、ホタテと旬の魚貝のお刺身、剥きたてのウニ、胡瓜の漬物、ミズ(この時期に採れる山菜)のお浸し、シラス佃煮でした。
東京のお客さんは、こちらの新鮮な食事に感動されていました。

ここ慶明丸では、戸倉の母による心のこもった新鮮な食事が味わえます。
地元食材にこだわり続け、リクエストにお応えしたいというお客様を思う気持ち。
そんな心意気が食アメニティコンテストでも評価を受けて受賞へ繋がったのだと感じました。

「慶明丸」の看板の奥に立つ店舗全体を写した写真
大きな窓から日差しが届く店内のテーブル2台を写した写真

「気を遣わなくていいので、地元の方もいらして下さいね。」と三浦さん。
店内は落ち着いた内装で、三浦さんに気さくに声をかけることのできる雰囲気でした。
これからも戸倉で美味しいお料理をたくさんの方に振舞ってほしいと思います。

慶明丸

  • 〒986-0781
    本吉郡南三陸町戸倉字波伝谷57
  • 0226-46-9374(要予約)

(菅原)

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
本ページに関するお問い合わせ